1962年創業の「フライ」は、ルチア・パシン・ランディ女史が、祖母のレース工場を引き継ぐ形でスタートしたブランド。最高級のファブリックを使い、シャツの生命線とも言われるカッティングは、身頃や襟、カフスなどパーツ毎にハサミを使って手作業で裁断するなど、そのこだわりは枚挙にいとまがない。また創業以来一貫して少量生産にこだわっており、イタリアのアルチザンが息衝いた仕立ての良さとエレガントな佇まいは出色と言えよう。
日本人の体型に合わせたセミワイドカラーが、凛々しいVゾーンを演出
“究極のマシンメイド”と称される世界最高峰のシャツ
バーニーズ ニューヨークで展開する「フライ」のシャツの中でもこちらの『TAMIGI(タミジ)』は本ストアだけのエクスクルーシブモデル。同じセミワイドカラーでも日本人向けに襟型をコンパクトなバランスに仕上げたもの。
素材にはサラッとした肌触りが特徴のコットンポプリンを採用し、穏やかなピンクのストライプがVゾーンに奥行きのあるニュアンスを付与する。背面にはダーツを施してあり、ジャケットを脱いで仕事をする機会の多いビジネスパーソンにとって、1枚でもスマートかつ凛々しく装えるのもポイント。さらにシャツの顔となる襟作りでは工程の中でも熟練の職人のみが担当するこだわりようだ。
そして仕立ての良さを語る上で外せないのが“究極のマシンメイド”と言う謳い文句である。
「フライ」がカッティングは手仕事であっても、縫製をマシンで行うのは代名詞とも言える精緻なステッチワークや寸分違わぬ柄合わせなど、職人による巧みな操作も含めてミシンの方がより美しく仕上がるのがその理由。あくまでクオリティ最優先ゆえの選択であり、時には手縫いを超えるマシンメイドと称されるのも頷ける。
何より、端正でありながら、洗練されたエレガンスを兼備する佇まいは、ジャケットの内側からも特別な存在感を放っているのだ。
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- WRITING :
- 佐藤哲也