「ルイジ ボレッリ」は、1957年にイタリア・ナポリで創業したカミチェリア(シャツ専業ブランド)。ナポリでも屈指の仕立て屋だった母親の情熱を受け継いた創業者のルイジは、平面的で硬い縫製のシャツしかなかった時代に、人体の構造を徹底的に研究し、量産を前提とした最高の着心地のシャツを完成させる。その後、熟練の職人によるハンドワークとミシンを使い分けた製品は、“ナポリシャツ”の代名詞として、確固たる地位を確立。現在では、シャツ作りで培った伝統のアルチザンと長年の経験を活かして、スーツやボトムス、ニットウェアなど、トータルで展開し、イタリアのみならず世界中の洒落者からの厚い支持を得ている。

ジャケットのラペルやネクタイとの相性を計算し尽くした黄金比を具現化

シャツ¥39,600(バインド ピーアール〈ルイジ ボレッリ〉)

 「ルイジ ボレッリ」が得意とする襟型の中でも、写真の『ルチアーノ』は、“世界で最も美しいセミワイドカラー”とも称されるブランドの大定番。ナポリシャツの特徴とも言える高めの襟腰や、ジャケットのラペルから浮き上がったり飛び跳ねることのない襟羽根、さらにネクタイの美しさを左右するノットがしっかりと収まる前台襟から成る黄金比的なバランスは、端正なVゾーンを構築してくれる。さらに、この襟腰、襟羽根、前台襟から成るコンビネーションは、時代ごとのスーツのシルエットやトレンドの潮流に合わせて細かくアップデートされているというから恐れ入る。

シャツ¥39,600(バインド ピーアール〈ルイジ ボレッリ〉)

ファブリックには、最高品質のコットンポプリンを使い、滑らかな肌触りとシルクのような上品な光沢感を併せ持つ。「ルイジ ボレッリでは、細番手の糸を織る際のテンションを高く保つことで、肌触りは心地よく、さらに生地自体にハリがあるのでシワになりにくく耐久性が高いのも特徴だ。

もちろん、“着た時に一番リラックスできること”を目指して作られるだけあって、身体を包み込むような極上の着心地は出色。職人による手縫いの技術力の高さはもちろん、体の構造を研究した巧みなパターンメイキングの賜物と言えよう。美しい意匠と最高の着心地を兼備する『ルチアーノ』に袖を通して、永世定番とは何たるかを体感してみてはいかがだろう。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

バインド ピーアール

TEL:03-6416-0441

この記事の執筆者
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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
河又雅俊
WRITING :
佐藤哲也