「丸顔さんは輪郭の丸みで顔全体の重心が下がり、顔が大きく見えがち」と教えてくれたのは、ZACC vieのスタイリスト 田中里春さん。

「さらに40代は髪がボリュームダウンする年代なので、トップがペタッとしてシルエットの縦幅が減り、横幅の印象が強くなるんです。すると輪郭の丸みがもたついた印象になり、老け見えしてしまいやすくなります」(田中さん)

では解消するポイントは?

「トップは立ち上がるようにしつつ、顔まわりはさみしくなり過ぎない程度にすっきりと。髪の量のバランスで重心を上に持っていくと、自然と目線が上がります。縦幅がうまれるので横幅の印象が薄れ、輪郭もリフトアップして見えるように!ふんわりと若々しい印象になりますよ」(田中さん)

毛量のバランスで美しい菱形シルエットのショートヘアに! レイヤーカットによる毛流れのつながりが、女性らしい柔らかい印象を与えてくれます。髪のボリュームダウンが気になる方にもおすすめです。

■髪型:コンサバ派にぴったりの美シルエットな菱形ショート

丸顔のショートヘア代表:内藤有耶さん(47歳/自営業)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

内藤さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬) ★★★
  2. ボリューム(少→多) ★★
  3. 髪の太さ(細→太) ★★
  4. うるおい(乾→潤) ★★
  5. 白髪の量(多→少) ★★

「トップから顔まわりの後れ毛につながるレイヤーを作って、ふんわり感をプラス。襟足は重くならないようにカットし、首に沿っておさまるように調節しました。襟足がほんのりくびれることで、重心が下がらずすっきり見えます」(田中さん)

■スタイリング:ポイントはトップの髪の立ち上がり&襟足のすっきり感

「輪郭カバーが叶う菱形シルエットのカギは、トップと襟足のスタイリングです。髪を乾かすときもスタイリング剤をつけるときも、トップはふんわりと、襟足はタイトにすることを意識しましょう」(田中さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:襟足を首に沿わせて乾かす

襟足の髪は、首に沿うように外側から握って押さえ、ドライヤーの風を外から当てて乾かす。
襟足の髪は、首に沿うように外側から握って押さえ、ドライヤーの風を外から当てて乾かす。

■2:トップは根元からふんわり乾かす

トップの髪は根元にドライヤーの風を当てながら、左右に振るように乾かしてふんわりさせる。
トップの髪は根元にドライヤーの風を当てながら、左右に振るように乾かしてふんわりさせる。

■3:トップと前髪にカーラーを巻く

直径4cm程度のマジックカーラーを使用。トップの髪を前後に分け、毛先から根元まで後ろ向きに巻き込む。前髪は毛先から根元まで内巻きに。
直径4cm程度のマジックカーラーを使用。トップの髪を前後に分け、毛先から根元まで後ろ向きに巻き込む。前髪は毛先から根元まで内巻きに。

■4:首元を中心にオイルをつける

手のひらにオイルをのばし、襟足を中心にもみこむ。トップと髪表面にはつきすぎないように注意して。
手のひらにオイルをのばし、襟足を中心にもみこむ。トップと髪表面にはつきすぎないように注意して。

〈丸顔のショートヘア スタイリングのコツ3か条〉

  1. 襟足は首に沿わせて乾かす
  2. カーラーを根元までしっかり巻く
  3. オイルはつけすぎ注意

「トップにスタイリング剤をつけすぎるとペタッとしやすいので気を付けて。オイルを一番しっかりつけたいのは、後頭部から襟足です。カーラーは毛先から巻くことで、菱形シルエットの横の動きを作ってくれます。髪の立ち上がりを作りたいので、根元までしっかり巻きましょう」(田中さん)

ZACC vie スタイリスト 田中里春さん。今ハマっているのは、路地裏散歩。「暖かくなってきたので、よく歩くようになりました。いつもよりほんの少し遠回りして路地裏を歩いてみると、街の新しい一面が楽しめます。遠出するよりハードルが低いのでおすすめです!」Instagramアカウント@riiiiharu36
ZACC vie スタイリスト 田中里春さん。今ハマっているのは、路地裏散歩。「暖かくなってきたので、よく歩くようになりました。いつもよりほんの少し遠回りして路地裏を歩いてみると、街の新しい一面が楽しめます。遠出するよりハードルが低いのでおすすめです!」Instagramアカウント@riiiiharu36

問い合わせ先

ZACC vie
住所:東京都港区北青山3丁目11-7 Aoビル4F
TEL:03-5468-5882
営業時間:月・水11:00~20:00、木・金10:00~20:00、土・日・祝10:00~19:00
定休日:不定休

高い技術力とトレンドを取り入れた提案でライフスタイルに輝きをプラス
高い技術力とトレンドを取り入れた提案でライフスタイルに輝きをプラス

 

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
片岡 祥
EDIT&WRITING :
山本二季
DIRECTION :
青木 笑