スカーフを使って色や柄を足すことで、コーディネートの印象が見違えます。ご紹介するアナベル・ローゼンダールが見せた、スカーフ活用テクニックを3選ご紹介します。

■1:スカーフを使って春の定番トレンチコートコーデをアップデート

色のまとまりを意識すれば、華やかな赤もトゥーマッチになりません。
色のまとまりを意識すれば、華やかな赤もトゥーマッチになりません。

ロンドン ファッションウィーク中にスナップされたこの日のコーディネートは、春の最愛アウターであるトレンチコートにスカーフを足していました。

扱いやすいものの、時には無難にまとまってしまうこともあるベージュのトレンチコート。鮮度を宿すなら、こんな華やかな赤の総柄大判スカーフを肩にかけて大きな面積で効かせるるのが有効です。抜群のインパクトがありながらも、トップスも同じ赤を選んだことで調和を生むことに成功しました。さらにいずれもとろみのある素材なので、優美さが引き立っています。

ボトムスは、赤と同じ暖色であるブラウンパンツをセレクト。コーデュロイの畝の表情で立体感アップに繋げました。

■2:スタイリッシュなカラーコーディネートに差し色イエロースカーフを投入

スカーフの下にはゴールドネックレスを忍ばせ、メリハリと立体感を足し算。
スカーフの下にはゴールドネックレスを忍ばせ、メリハリと立体感を足し算。

NY ファッションウィークに訪れていたこの日は、スタイリッシュな街並みに似合うモードな着こなしで登場しました。

上半身はライトグレーのカットソーにグレージュのジャケットを合わせたグラデーションコーディネートで、奥行きを演出。ハンサムなカーキパンツは、ツヤ素材を選ぶことでモードな趣を漂わせました。さらに黒小物できりりと引き締めつつ、格好良さを上乗せ。

これだけでも素敵なコーディネートですが、アナベルはさらにレモンイエローのスカーフを首元にあしらいました。そうすることで顔映えが良くなり、春らしさを醸すことができます。さらにグレー×カーキというスタイリッシュな色の印象が、明るいイエローを投入したことでさらに引き立ちました。

■3:大胆なビスチェ風アレンジでエレガントなY2Kファッションを味わう

インパクトのある赤には、ベージュを合わせ抜け感をオン。
インパクトのある赤には、ベージュを合わせ抜け感をオン。

2022年3月5日、パリ ファッションウィークを訪れていたこの日は、じわじわと人気を集めているY2K(Year 2000)らしさを感じるビスチェ風アレンジの着こなしを見せました。

スカーフを使ったコーディネートがリバイバルしている今、海外のお洒落賢者たちに人気なのがビスチェ風アレンジです。アナベルは赤のペイズリー柄のスカーフで春の華やかなムードを演出しました。そこにアイボリーのトレンチコート、ベージュのパンツを合わせ優雅な雰囲気へ。柔和な色とクラシカルなシルエットにこだわれば、エレガントに着こなすことができます。

一枚でビスチェ風に着こなすのはやや勇気が必要なので、薄手のカットソーの上に巻いてももちろんOKです。


アナベル・ローゼンダールの3パターンのスカーフアレンジ術をご紹介しました。

春の着こなしにアクセントが欲しいとき、ぜひスカーフを取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香