リーディンググラスにもおしゃれ感覚が大事!
この数年、以前よりパソコン作業が多くなった方が増えているのでは? ほぼ1日中ディスプレイを見ていると夕方には眉間にシワが入り、気分転換のレストランでもメニューが見づらく…。この状況に抗うよりも、リーディンググラスの世界へ足を踏み入れることが最善。なぜなら、“いかにも”なデザインとは一線を画したスタイリッシュなフレームが続々登場しているのです!
今回はまだまだと躊躇している方、荷物になる!と持ち歩かない方、または今のリーディンググラスが「ちょっとイケていない」と内心モヤモヤしている方の背中を押す3つのアプローチで、おすすめの9アイテムをお届けします。
こそばゆい処に手が届くファッショナブルなリーディンググラス
熊倉正子さんが2017年に立ち上げたバイフォーカルリーディンググラスブランド「mEeyye(ミーィ)」。日本で初といわれるラグジュアリーブランド専門のPR会社を設立した彼女は、仏・ヴォーグのディレクターに就任するとともにパリへ移住。その後、英国キャサリン妃のウエディングドレスの契約業務に携わるなどつねにファッションの第一線で活躍しています。
このリーディンググラス専門ブランドは熊倉さんが工場を探すところからつくり上げただけあって、スタイリッシュでおしゃれ心をくすぐるデザインのアイテムばかり。レンズの強さは近くが見えにくい程度をフォローする+1と、50〜60mmあたりにピントを合わせる+2の2パターン。しかもシームレスなバイフォーカル(遠近両用)レンズです。
外出時、オフィスなどでかけても「素敵なフレーム」にしか見えない!これは重要なポイント。おしゃれ道を歩む女性たちが安心するデザインのリーディンググラスです。
■1:キャットアイを日本女性好みに解釈したフレーム
スクエアタイプから、ややキャットアイに近づけた、大きめレンズのデザインです。テンプル部分を細目に仕上げ、軽量に。可動するノーズパッドがずり落ちを防止。オフィスでも目を引く、モード志向の目元へ仕上げてくれます。写真のブラック以外に、グリーン、ピンクフレームの3色展開。
■2:丸みをもたせたスクエア&グレーで知的な表情へ
コレクション「ミーィ」の中で圧倒的な人気を集めるデザインとカラーリングです。スクエア型を進化させたフレームは、顔全体の引き締め効果が抜群。遠近両用のバイフォーカルレンズだから、かけっぱなしでOK。パソコンから目を外すときに、メガネをわざわざ外す、またはかけ替える必要がないだけでも、ストレスはかなり減ります。写真のグレー以外に、ブラックとブルーのフレームも展開。
■3:パステル調のレンズがチャームポイントに!
ティアドロップ型はメンズライクでハードな印象を与えがちですが、このシリーズで採用されたレンズカラーは、どれも優しいパステル調で柔らかい色。華奢なフレームと絶妙にマッチします。また、ファッションが軽やかになるこれからのシーズン、柔らかなピンクのリーディンググラスなら断然、顔色になじみます。写真のピンクレンズ以外に、グリーンレンズ、ブルーレンズ、イエローレンズを展開。
■4:インパクト大!モード感満載の造形を備えたサングラスタイプ
ラフな白シャツや白Tに、このサングラスと見まごう大ぶりオーバルシェイプのリーディンググラス! これで、プレシャス世代が好むモードなスタイルが完成します。このサングラスとシームレスなバイフォーカルレンズの組み合わせは希少。海外からのオーダーも多いとか。
海やプールサイドで本を読む時など活用の場も多く、これからの季節にマストな1本です。写真のブラック以外に、クリアとイエローのフレームを展開。
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「携帯する」に特化した日本生まれのリーディンググラス
バッグのトレンドは、小さめ傾向にあります。悩ましいのはリーディンググラスの存在。ケースを含めると、そこそこかさばってしまうのです。約10年前に西村プレシジョンは、平たくすると長財布にも納まる形状のリーディンググラス「ペーパーグラス」をつくり、この「かさばる」問題の解決に乗り出しました。
メガネのフレームとテンプルをつなぐ智(よろい)部分を、通常の平行ではなく、斜めに下げることで約2mmまで薄く折り畳め、フラットに。かけると顔なじみのいいデザインに。全モデル+1.0、+1.5、+2.0、+2.5、+3.0、+3.5、+4.0と幅広いレンズの度数も特筆すべきポイントです。
この「ペーパーグラス」は日本製メガネシェアの約95%を担う福井県鯖江市の職人が、100以上の手作業で仕上げたもの。メガネ産業の多くが海外に拠点を移すなか、携帯することに比重を置いたペーパーグラスは2013年にはグッドデザイン賞を受賞し、今や揺るぎない人気を誇っています。今回は人気シリーズの新作から2点をセレクトしました。
■5:顔色を明るく見せるレッドのオーバル型
実際にかけてみるとわかりますが、着用感が快適そのもの。かけていることさえ忘れてしまいそうなほどのフィット感を供えています。フレームだけの重さはわずか8g。テンプル部分も締めつけないように細くプレスされています。
オーバル型で肌映え抜群なレッドならば、仕事モードのカチッとしたジャケットでもキュートな印象を与えます。写真のレッド以外に、ブラウン、ピンク、ネイビー、ライトブルー、ライトパープル、ライトグリーンを展開。
■6:ブルーの七宝装飾で演出する涼やかなスクエア型
レンズフレームのフロント部分に七宝を施した、スクエア型のデザインです。このシリーズより、これからのシーズンを意識してピックアップしたのは、涼しげな表情の1本。ノーズ部分はシルバー、フレームとテンプル部分は淡いブルーの組み合わせです。スクエアのハンサムさと相まって、軽やかな印象を導きます。
写真のシルバー×ブルー以外に、ゴールド×ブルー、シルバー×マルーン、シルバー×モスグリーン、シルバー×ブラックを展開。
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お気に入りフレームでリーディンググラスをつくる方法も!
「メガネ女子」がメインストリームになり、メガネフレームのバリエーションも大幅に広がりました。リーディンググラスを気に入ったフレームでつくる方法を見逃す手はありません。
今年3月、東京・月島にリオープンしたばかりのメガネのセレクトショップ「ダウンタウン」で、正統派スタイルからデザイン性のあるファニーフェイスのフレームをセレクト。ここは、ファッションの領域と販売から検眼などの技術で腕を磨いたふたりの男性が「メガネの楽しさ、美しさをもっと知って欲しい」と起こしたショップです。
プレシャス世代の女性にかけてほしい3つのブランドのフレームを紹介していただきました。
■7:ゴールドとシルバー配色でクリアな目元へ
日本のアイウエアデザイナーの草分け的存在の外山雄一氏が手がけたブランド「ユウイチトヤマ」からセレクトした1本は、日本人の肌なじみがいいクリアな印象のフレームです。ややボストン型に近いフォルムを、正面から見えるフロントはシルバー、フレームの内側両とサイドのテンプルにはゴールドの配色に。透明感のある上品な印象をもたらし、人や服、時を選ばない秀逸なデザインです。
■8:デイリーユースに最適な軽量さと発色を備えて
ドメスティックブランドながら、1981年公開の映画『ターミネーター』でサラ・コナーが着用したことがきっかけで、日本のメガネ界を牽引するブランドとなった「マツダ」のフレームです。キリッとしたフォックス系のフォルムの印象をピンクゴールドの色合いで、バランスのいい1本に。さりげなくステイタス感を漂わせています。
■9:複数本持つなら、遊び感覚をプラスして
メガネデザイナーのアラン・ミクリ氏を父に持つジェレミー・タリアンのブランド「タリアン」からチョイスしたのは、キッチュなボストン型のフランス製フレームです。リーディンググラスはつい真面目なデザインを選ぶ傾向にあるそうですが、考えてみると数本、手持ちがある方が便利で重宝。次の1本を買い足すなら、遊びがあるフレームはどうでしょう。
フレームのブロー部分にポップなイエローが覗き、カフェでかければ、フランスのマダムになったようなおしゃれなイメージに!
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個人差はあるものの、ある程度の年齢から欠かせないアイテムとなるリーディンググラス。ここ近年でセレクトの幅がぐんと広がりました。顔の形や発色に重きを置いたチョイスもあれば、携帯重視の発想もあります。好みの1本、もしくは複数本を上手に使いこなし、難しい顔をする日常から脱してはいかがでしょう。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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