さり気ない華やかさがいい塩梅。「フラテッリジャコメッティ」のシングルモンクが、ジャケパンスタイルの最適解となる

ビジネスシーンで活躍する特別な逸品を紹介する本企画。今回は、イタリアのシューメーカー「フラテッリジャコメッティ」のシングルモンクをピックアップ。近年、普及の一途を辿るジャケパンスタイルにおいてシューズのチョイスこそが、洒落者か否かの重要な分かれ道。品行方正である必要はないが、あくまでも仕事というシチュエーションを考慮してカジュアルには陥らないよう、ある程度の上品さはキープしたいもの。「フラテッリジャコメッティ」なら、その条件を難なくクリアしてくれる。

「フラテッリジャコメッティ」は、アルプス山脈を臨むイタリア北部のベネト地方に唯一残る職人メーカーが展開する自社ブランド。ブランドを指揮するジャコメッティ兄弟の名を冠したブランドは、もともと1890年代年代より彼らの祖父が始めたハンドメイドシューズが起源とあって、長年受け継がれてきた技術力はイタリア屈指で、数多のメゾンブランドのOEMを手掛けるほど。国内外の高級タンナーと関係が深く、クオリティの高い素材使いとエレガントなデザインは世界中で高評価を博しており、日本でも近年最も注目を集めるシューメーカーのひとつである。

モンクストラップの美しさはそのままに、脱ぎ履きしやすい構造にモディファイ

靴￥104,500（ウィリー〈フラテッリジャコメッティ〉）

プレーントウにシングルモンクをあしらった人気モデル『FG 498』。素材には、滑らかな毛足と落ち着きのある黒のスエードを採用。ラストは同ブランドのローファーなどにも使われる“ロッサ”で、シャープなトウデザインと足入れの良さが特徴だ。足を入れる履き口も程よく開いているので、ストラップを外さずにそのまま履けるのも嬉しい。シングルかつ繊細なバックルは華美になり過ぎず、すっきりとした甲部分のフォルムが抑制の効いたエレガントな佇まいにも結びつく。底付けは堅牢なグッドイヤーウェルト製法で、足馴染みの良さを兼備。ジャケパンとの相性の良さは言わずもがなで、ダブルモンクと比べていつものスーツスタイルにも取り入れやすい。もちろんカジュアルなボトムスとも好相性なのでオンオフ問わず活躍してくれるのは違いない。

※掲載商品の価格は、税込みです。