服を着慣れると、このジャケットにはアレ、あのコートにはコレ、ブランドで選ぶならソレと、自分流の「ベーシック」を構築しがちである。確かに長年の経験から生み出したノウハウは大事だが、一方で、そこに安住していいのか、という疑念も生まれる。そこで、その進化を試みるのが本特集だ。お洒落の可能性を開く、その一助となれば幸いである。
軽さの表現が様々なレザーブルゾン
スエードやヌバックのスポーティなレザーブルゾンは爽やかな装いをしたい時に、うってつけのアイテムだ。色・素材・デザインで、軽快な印象を表現した一着を手にしていただきたい。
■1:ゆとりのあるシルエットが若々しい雰囲気を演出
![手前の男性●ブルゾン¥847,000(F.I.L. TOKYO〈ビズビム〉) シャツ¥23,100(三喜商事〈バレナ〉) 鏡の中に映る男性●シャツ¥5,500(WISM渋谷〈ザ シード バイ ウィリー チャヴァリア〉) パンツ¥41,800(ビームス ハウス 丸の内〈イガラシトラウザーズ〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/5/720mw/img_9596344980c54717dba69ede160767b7180926.jpg)
フランス製のベジタブルタンニンレザーを使用した「ビズビム」のブルゾン。高級感のある柔らかな手触りが最大の魅力だが、加えて今の気分にマッチするゆとりあるシルエットや、アワードジャケットのようなデザインから漂うラフなイメージにも注目したい。つまり、大人らしさと若々しさが同居したレザーブルゾンだということ。インナーにはリネンのプルオーバーシャツをチョイスし、落ち着いた品のよさを演出したい。
■2:王道スエードブルゾンの新しい楽しみ方
![ブルゾン¥198,000(バインド ピーアール〈ルッフォ〉) ポロニット¥30,800(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉) パンツ¥36,300(ビームスハウス 丸の内〈ジーティーアー〉) スニーカー¥13,200(コンバースインフォメーションセンター)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/720mw/img_212dc7c3ce5134dc58cff6ad90736f5991884.jpg)
柔らかさと軽さを誇るゴートスエードのブルゾンを得意とするイタリアブランド「ルッフォ」の新作。王道のデザインだが、フロントジッパーの開き具合で印象に新味を出すこともできる。上まで締めれば精悍に、大きく開ければ抜け感を出せる。ブルゾンとは逆にインナーのニットポロのボタンは上まできっちり留めることで、メリハリのきいた胸元に仕上がる。スラックス的デザインのパンツは、スエードと相性のいいデニム素材だ。
■3:レザーパーカで新しいアスレチックスタイルを
![ブルゾン¥140,800(ビームス ハウス 丸の内〈エンメティ〉) ニット¥59,400(アルファ PR〈ボーディ〉) パンツ¥33,000(リーミルズ エージェンシー〈ジョンスメドレー〉) スニーカー¥66,000(トゥモローランド〈コモン プロジェクト〉)](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/720mw/img_489515e0401d728632b239ab55afa96290931.jpg)
パーカやジャージーパンツ、ランニングシューズを用いたアスレチックな着こなしは今や休日の定番だ。そんなスタイルを上質なレザーブルゾンで表現したのがこちら。主役はシャツのように柔らかいヤギ革で仕立てたフード付きブルゾン。手掛けたのは、ラグジュアリーかつスポーティなレザーアウターで知られるイタリアブランド「エンメティ」である。発色のいいブルーを生かすために、色使いは極力抑えてコーディネート。
■4:Gジャン的デザインでカジュアル感をプラス
![](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/720mw/img_63cae6d81fcda336345d833966350913126166.jpg)
柔らかく上質なスエードを用いながらも、馴染み深いトラッカージャケット=Gジャンライクなデザインに仕立てた「エンメティ」のブルゾン。カジュアルさと大人らしさが見事に融合している。インナーにはハイネックの半袖ニットを、ボトムスは2タックパンツを。上半身はすっきりと、逆に下半身はやや太めのシルエットにして、適度な対比をきかせるとバランスがいい。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
![メンズプレシャス 春夏号表紙](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/0/c/720mw/img_0ccaeb433c59d8d71b5f15a68542ab69291668.jpg)
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2022年春夏号より
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- PHOTO :
- 金谷章平
- STYLIST :
- 菊池陽之介
- HAIR MAKE :
- 竹井 温(&'s management)
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- Calvin城、Soche
- WRITING :
- 加瀬友重
- EDIT :
- 安部 毅(MEN'S Precious)