コーディネートに黒小物を投入すれば、きりっと引き締めが叶い凛とした立ち姿に整います。ご紹介する三人の海外ファッショニスタたちはみな、ベーシックカラーに合わせ大人らしさを引き立てていました。

■1:パトリシア・ウィルシュクは…きれいとカジュアルのテイストミックスな黒小物が好作用

ゆったりとしたシルエットとカジュアルなスニーカーで、モノトーンを気負いなくまとめて。
ゆったりとしたシルエットとカジュアルなスニーカーで、モノトーンを気負いなくまとめて。

ドイツのデュッセルドルフにて、インフルエンサー兼美術史家として活躍するパトリシア・ウィルシュクをスナップ。

黒×グレーのシックな配色は、黒を上半身に迎え重心を上に配置すると、顔周りをシャープに引き締めることができます。トップスの裾の一部をタックインし、こなれた雰囲気をアピール。

選んだ黒小物はきちんとしたレザーのベルトとバッグ、そして抜け感を宿すカジュアルなスニーカーでテイストミックスに。ベルトとバッグのゴールドのディテールが、モノトーンに艶を宿し立体感を添えます。スニーカーはソールとシューレースが白なので、黒とグレーの装いを軽快に整えるバランサーとして貢献。

■2:リサ・エイケンは…リラックスな小物も凛とした黒なら大人にとって好都合

ベージュと黒で明確なカラーコントラストを授ければ、シンプルな組み合わせが様になります。
ベージュと黒で明確なカラーコントラストを授ければ、シンプルな組み合わせが様になります。

ロンドン ファッションウィーク中のストリートでキャッチされた、『Neiman Marcus』のファッション、ライフスタイルディレクターのリサ・エイケン。大人の上質リラックスという言葉が似合う、エフォートレスな着こなしを見せました。

細かなリンクル加工とウエストをきゅっと絞れるディテールでのっぺりしないベージュワンピースは、フルレングス丈であえてずるっと着こなすとリラックス感がアップします。くるぶしが見えない分、袖をブラウジングし手首を覗かせバランスアップに繋げて。

黒小物でまろやかなベージュを引き締めつつ、コンフォートサンダルや肌馴染みの良い柔らかなレザーショルダーバッグを選ぶことで、ワンピースのゆったりムードと調和した着こなしが完成です。

■3:ジェニー・ウォルトンは…クラシカルな黒小物でレディな魅力を振りまいて

差し色は真っ赤なルージュのみで、淑女な雰囲気を盛り上げて。
差し色は真っ赤なルージュのみで、淑女な雰囲気を盛り上げて。

NYを拠点に、デザイナーそしてイラストレーターとして活動するジェニー・ウォルトン。2022年3月2日、パリ ファッションウィーク中のストリートにレディな着こなしで登場しました。

どう振り切ってもシックにまとまる安心感のある白×黒の組み合わせ。ビジューの装飾ジャケットや部分的なシアー素材のスカートなど、華やか要素を盛り付けお洒落心を満たして。着こなしに程よい抜け感を加える黒のミュールとがま口ハンドバッグをプラスし、どこかレトロな趣を演出。さらにプリミティブなバロックパールピアスとイヤリング、真っ赤なルージュで顔周りを華やかにトッピングすれば、装うことの楽しさを改めて実感できるようなコーディネートが出来上がります。


「黒小物」で引き締めることで、絵になる春コーディネート術をご紹介しました。タイムレス、シーズンレスで活躍する名品の魅力を、再度味わってみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香