ここ数年、ヘッドホンはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスタイプが主役になっている。その一方で、スピーカーで聴くようなバランスのとれた定位性や自然な音域再現を贅沢に愉しみたいというニーズには、ワイヤードタイプの人気も依然健在だ。特に歴史的な名機の数々を使い続けてきたユーザーは、ありきたりの高音質ではなく、これまで経験したことのない驚きを与えてくれる機種を探し求めている。
明瞭かつフラットなサウンドを生む独自の音響構造
こうした耳の肥えたオーディオ愛好家たちが最も注目してモデルが、オーストラリアの音響技術大手「RØDE Microphones(ロードマイクロフォンズ)」が発表した同社初のプロフェッショナル向けオーバーイヤーヘッドホン「NTH-100」だ。コンデンサーマイクを主力製品とするRØDEは、これまでに音楽、映像、報道の世界で評価を獲得してきた。その高い技術力に革新的な次世代機能を融合し、独自の快適性を実現している。
音響構造も独創的だ。40mmのダイナミックドライバーユニットのコアには、音をより早く伝える4層の超高圧アルミニウム合金を用いたカスタムボイスコイルと、超剛性な3層のマイラーフィルム振動板を採用。レアアースのネオジム磁石と革新的な位相プラグを組み合わせている。この構造によって位相のずれと気になる音の歪みを抑え、原音を忠実に再現するフラットな周波数特性により、低域から高域まで明瞭にディテールを表現し、自然なサウンド再生を可能にしている。
高級人工皮革「アルカンターラ」によって快適性もより高みに
さらに本機の大きな特徴が、メイド・イン・イタリーの最高級マテリアルブランド「ALCANTARA(R)」(アルカンターラ)の人工皮革を採用したイヤーカップとヘッドバンドクッションだ。
さまざまなヘッドサイズや形状にフィットする角度調整が可能なイヤーカップには、人間工学に基づいた独自のデザインが施され、「ALCANTARA(R)」の高級感のあるプレミアムな感触に加え、マテリアルそのものが非常に柔らかく、通気性にも優れている。ヘッドバンドクッションの内部にはRØDEの独自素材CoolTechジェルを使い、装着中に吸収した熱を外部へと放熱し、頭と耳を積極的に冷却することで、着用時の疲労を大幅に軽減。メモリーフォームクッションによる優れたフィット感により、長時間使用しても快適な付け心地を生み出している。
ヘッドバンド素材には耐久性の高いバネ用ステンレス鋼を使用。着脱を繰り返してもバンドの長さをキープできるロック機構 FitLok(フィットロック)も搭載されている。ケーブルアタッチメントが左右両方にあり、使用シーンに応じて最適なセッティングが可能だ。
「NTH-100」は、プロフェッショナルも絶賛するパフォーマンス性と「ALCANTARA(R)」による高い遮音性と快適な装着感により、これまでにない音の世界を切り拓いてくれる。
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- MEN'S Precious編集部
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- EDIT&WRITING :
- 安藤政弘