温泉旅行といえば、湯治だけでなくグルメもお楽しみのひとつ。ゆっくり極上の湯に浸かったあと、ご当地の食材をふんだんに使ったメニューに舌鼓! これぞ旅の醍醐味ですよね。

そこで、全国2,500以上のスポットを巡った経験のある、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんから、料理自慢の温泉宿をピックアップしてもらいました。本記事でお届けするのは、長崎県の離島・壱岐島にある「壱岐リトリート 海里村上」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の2500スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

伝説の鮨職人も唸った!特別ルートで仕入れた赤雲丹に悶絶

雲丹づくしの会席コースは6月~9月限定
雲丹づくしの会席コースは6月~9月限定

長崎県の離島・壱岐島。九州本土から飛行機または船で渡島する必要があり、アクセスは決してよいとはいえませんが、その距離をおしてでも訪れる価値があるのが島一番の高級宿「壱岐リトリート 海里村上」です。とりわけ6月〜9月の赤雲丹(バフン雲丹)のシーズンは、美食を極める絶好のチャンス。

「私が海里村上を知ったきっかけは、金沢の名店『小松弥助』の森田一夫大将がこちらの赤雲丹を絶賛していたこと。伝説の鮨職人と名高い森田大将が、全国各地の魚介を食べてきたなかでも忘れられないのが海里村上の赤雲丹だと聞いて、これはぜひ行かねばと。海里村上だけ特別な仕入れルートがあり、壱岐でも一番いい雲丹が手に入るのだそうです」(植竹さん)

贅沢すぎる雲丹ご飯
贅沢すぎる雲丹ご飯
名物「黒鮑と雲丹の海里焼き」
名物「黒鮑と雲丹の海里焼き」

「鮑の上にたっぷり雲丹をのせて焼き上げる名物の“海里焼き”、さりげなく雲丹が隠れている茶碗蒸しなど、上質な雲丹に一手間加えた創作料理は、どれも悶絶級のおいしさ。赤雲丹そのものがこれまで食べてきたものとは別格の味わいで、他の食材とのコラボも絶妙です。雲丹を飽きさせない食のエンターテインメントは、まさしく天に召されるような感動体験で、はるばる壱岐入りした甲斐があったとしみじみ実感しました」(植竹さん)

  • 雲丹以外にも壱岐の海の幸を存分に堪能できる
    雲丹以外にも壱岐の海の幸を存分に堪能できる
  • 磯の香りと風味が口いっぱいに広がる鮑も絶品
    磯の香りと風味が口いっぱいに広がる鮑も絶品

源泉かけ流し温泉から海の絶景を堪能

広々とした大浴場の内風呂
広々とした大浴場の内風呂

「壱岐リトリート 海里村上」は雲丹だけでなく、温泉も一級品とのこと。

「こちらの湯は、温泉の基準値の17倍もの有効成分を含む濃厚な塩化物泉。鉄分が豊富なみかん色の湯は、日や時間帯によって色具合が変化します。しかも、敷地内に源泉のある自噴泉だから、湯の鮮度は抜群。入浴すると肌に泡がつくのは湯が新鮮なことの証です」(植竹さん)

露天風呂では湯の色が濃く見えることも…
露天風呂では湯の色が濃く見えることも…

「大浴場の内湯、露天風呂以外に、1回45分利用できる貸切風呂もあります。貸切風呂は有料ですが、利用してみて個人的には大満足。大浴場よりも貸切風呂のほうが源泉に近いためか湯の鮮度をより堪能でき、海の絶景にも感動しました」(植竹さん)

湯の鮮度も眺めも最高な貸切風呂
湯の鮮度も眺めも最高な貸切風呂

全室オーシャン・ビュー!非日常空間で心身の疲労を解消

全室オーシャン・ビューで寛げる空間
全室オーシャン・ビューで寛げる空間

「壱岐リトリート 海里村上」の客室は全12室・5タイプ。全室オーシャン・ビューかつ源泉かけ流し露天風呂付きで、存分にリラックスできます。

客室の露天風呂からの眺め
客室の露天風呂からの眺め

「お部屋から眺めるエメラルドグリーンのグラデーションの海は眼福。夕方には、日本夕陽百選に選ばれた湯本湾のサンセットに感無量でした。料理、温泉、絶景とどれをとってもハイクラスなこちらのお宿は、非日常空間で心身を整え、日頃のストレスや疲れを解放したい人に最適だと思います」(植竹さん)

日本夕陽百選にも選ばれた湯本湾のサンセット
日本夕陽百選にも選ばれた湯本湾のサンセット

以上、「壱岐リトリート 海里村上」をご紹介しました。絶品赤雲丹を堪能できるのは9月末まで! ここでしか味わえない海の幸を求めて、壱岐島を次の旅先候補のひとつにぜひ加えてみてはいかがでしょうか?

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

問い合わせ先

WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生