京都の西陣に本店を構えて200余年。1803年創業の老舗和菓子屋「鶴屋吉信」では、四季折々、素材の風味を生かした和菓子の数々が作られ続けています。
そんな「鶴屋吉信」では、現在、初夏におすすめの和菓子が販売中です。見た目にも涼やかな和菓子は、梅雨の季節のお手土産にも好適ですよ。本記事では、初夏の和菓子を厳選して5種類ご紹介します。
老舗和菓子屋「鶴屋吉信」初夏の涼やかな和菓子5選
■1:そのままでも冷やしてもおいしくいただける「御所氷室」
「御所氷室(ごしょひむろ)」の「氷室」とは、冬にできた天然氷を蓄えておく、山かげにしつらえた室のこと。平安時代、夏になると氷室の氷を宮中に献上する慣わしがありました。清少納言も「氷室の氷は大変高貴なもの」と「枕草子」に記すほどだったそうです。
「御所氷室」は外はさっくり、中はやわらかな、氷を模した干菓子です。ほんのり感じる梅酒の風味が、すっきりとさわやかな甘みを引き立てています。透けて見える丹波大納言小豆は、氷中に凍る梅がイメージされています。
店頭では本店、直営店にて限定販売。公式オンラインショップでもお取り寄せ可能で、雅な「木箱入り」は数量限定にてご予約承り中です。そのままでも冷やしてもおいしくいただける干菓子は、目にも涼やかです。京の情緒とともに、初夏の味わいをお楽しみください。
■2:国産ネーブルオレンジの果実が爽やか!「果味爽涼」
「果味爽涼」は、ぷちぷちと食感が楽しい道明寺羹と、ほのかに透きとおる葛(くず)羹をかさね、輪切りにした国産ネーブルオレンジをたっぷりとじこめた、爽やかな夏の棹物です。国産ネーブルオレンジの果実が華やか。道明寺と葛入り琥珀羹の涼やかな食感や、甘ずっぱい柑橘の香り、みずみずしい果実感を楽しめます。
「果味爽涼」と金の箔押しがされた化粧箱は、夏の日差しを思わせるような白×黄色のキリッとした上品なコントラストが特徴です。特別感のある装いは、夏のギフトにも好適です。
販売店舗は京都本店、直営店、有名百貨店、公式オンラインショップです(一部取り扱いのない店舗もあります)。2022年7月上旬~7月下旬での販売予定です。
■3:在庫がなくなり次第終了!梅雨時期に好適な「紫陽花」
「紫陽花」は、かわいい紫陽花をうつした、琥珀羹と小倉羹の二層羊羹です。露に濡れきらきらと光る紫陽花が表現されており、あっさりした上品な甘さが特徴です。緑茶はもちろん、珈琲や紅茶にもよく合います。暑い季節は、少し冷やしていただくのもおすすめなのだとか。
2022年6月30日(木)までの期間限定商品で、在庫がなくなり次第販売終了となるため、気になる方はお店やオンラインショップをお早めに覗いてみてくださいね。
販売店舗は公式オンラインショップ、京都本店、直営店、有名百貨店となります(一部取り扱いのない店舗もあります)。
■4:上賀茂神社の清流を和菓子に。「夏越川」
「夏越川(なごしがわ)」は、外はしゃりっと中はつるっとした、みずみずしい夏の御干菓子です。上賀茂神社の境内を流れる清流をイメージして作られた純白の琥珀糖で、旧暦6月30日の「夏越祓(なごしはらえ)」にちなみ、外装には茅の輪に見立てた金銀の水引があしらわれています。
2022年6月初旬~8月中旬までの販売商品で、京都本店(西陣)のみでの取り扱いとなります。
■5:茶寮の味をご家庭で「まめかん露」
「鶴屋吉信」が茶寮で提供している味を、そのままご家庭で楽しめる「まめかん露」です。冷やしてなお小豆の風味が際立つ「小倉餡」、コクがあるのにさっぱりとした甘さの「黒蜜」のふたつの味わいです。それぞれの素材が引き立て合い、食感や風味の奥深さを楽しめますよ。
単品での購入はもちろん、2個入や4個入、水羊羹などとのセット商品など、さまざまなバリエーションが販売されています。日々のおやつや夏のお手土産、父の日のギフトなどにも。
取扱店舗は公式オンラインショップ、京都本店、直営店、有名百貨店です(一部取り扱いのない店舗もあります)。8月下旬頃までの販売予定です。
四季の彩りを映した「鶴屋吉信」の初夏の和菓子。長い間親しまれている銘菓や、茶寮で愛されている甘味は味わいも格別です。ぜひこの時期のお手土産などに、手に取ってみてはいかがでしょうか。
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
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- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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