【ブリジット・マクロン】「攻め」のひと匙が洗練モードの鍵！仏大統領夫人のエイジレスなフレンチシックスタイル３選

最近では、彼女がトランスジェンダーの女性であり、男性として生まれたというフェイクニュースをめぐって法的措置を取り、話題となったフランス大統領夫人のブリジット・マクロン。馬鹿げた説を真剣に受け止め、社会的影響力をもつひとりとして世の中に溢れる誹謗中傷に対し革新的な矢を放った彼女は、ファッションもコンサバというよりちょっとエッジーなテイストが好みのようです。

TPOに配慮しつつ、シックなトーンにモードなディテールを取り入れて、抜群の洒落感を実現したスタイルを紐解いていきましょう。

■１：モードな華やぎ！小粋なディテールを効かせたブリジット風ワントーン

眩いホワイトが日焼け肌に映えます。

2021年6月11日、英国・コーンウォール州セント・オーステルで開催されたG7サミットの期間中に、エリザベス女王とG7のリーダー達が招かれたエデン・プロジェクト（環境保護をテーマとした複合施設）でのドリンクレセプションに参加した際のスナップです。夫のエマニュエル・マクロン仏大統領と手を繋ぎ、カメラに微笑む様子は、約25歳の差を全く感じさせない若々しさです。

この日選んだのは会場のグリーンと爽やかなコントラストを描く、オプティカルホワイトのトップス＆プリーツスカートのオールホワイトコーデ。

手軽に知的な着こなしにまとまるワントーンですが、程よくツイストの効いたディテールが彼女のおしゃれキャリアをアピールしています。トップスは左肩に4つ並んだゴールドトーンのボタンが目を引くデザイン。斜めに入った切替え＆ジッパーがプレイフルなミディスカートと、フィットしたトップスで優雅なシルエットを描いて。

クラッチバッグもホワイト、パンプスはポインテッドトウのナチュラルなグレージュトーンを選び、抑制された色使いが洒脱な印象を高めています。

■２：高ヒール＆ミニでエイジレスな美脚を強調

マスクも同じトーンで合わせ、抜かりないスタイルを披露

2021年4月16日、パリのエリゼ宮殿にて夫のエマニュエル・マクロン大統領とともに、州首脳会議のためパリを訪れたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とその妻のオレナ・ゼレンスカをランチに招いた際のスナップです。

オフィシャルとはいえ夫婦で親睦を深める趣旨もあるシーンでは、ジャケットではなくワンピースを選んで堅苦し過ぎない雰囲気を。フロントにアイコニックなデザインがあしらわれた一着は、シンプルなシルエットとダークカラーで、彼女らしいモダンさとファーストレディらしい品が絶妙に融合。直線的な肩がフォーマルさを後押し。

足元はワンピースとリンクする、ホワイトのアクセントが効いた高めヒールをセレクトして。スカートのミニ丈と相乗効果で、カール・ラガーフェルドが「パリでいちばん美しい脚の持ち主」と称したエイジレスな美脚を披露。

手元にチラリとのぞくホワイトゴールドやダイヤモンドの白い輝きが、エレガンスをさらに高めています。

■３：街映え抜群のホワイトを効かせて！シンプルシックなデニムコーデ

端正かつ優雅。存在感を際立たせるホワイトをキーカラーに。

2021年8月25日にフランスで開催された第14回アングレーム・フランス語圏映画祭には軽快なデニム＆スニーカーの装いで登場しました。

若々しいスリムジーンズに合わせたのはホワイトのボタンダウンシャツとトラッドなシルエットのホワイトジャケット。旬のオーバーサイズでなく、あえてフィットするデザインを選び、大人に相応しい品のよさを演出。金ボタンがプレッピーな気分を盛り上げます。

スニーカー、バッグもホワイトでまとめた2トーンのカラーリングが、カジュアルなデニムの着こなしを洒脱な印象にエレベート。ベルト＆ボストンバッグのハンドルカラーを、ブラックで揃えているところにもさりげなく小技が効いています。

フランスのファーストレディーという立場から逸脱することなく、モード好きの片鱗を装いの随所に見せるブリジット・マクロン。「大袈裟ではないけれど、なんとなく素敵」…実は難しいその匙加減が上手い、おしゃれ玄人な彼女のスタイルをぜひ参考にしてみてくださいね。