日常の大きな変化を経験したことで、私たちの美容に対する意識も変わりました。大切なのは『本質』である、という新たな気付き。本当に必要なことは何か。それは心を満たすのか。そう自分自身に問いかけてみる習慣が生まれたのです。
今注目される「J Beauty」は、その本質をついています。信頼のおける素材。環境に配慮した誠実な処方。エモーショナルな香りと感触。伝統の知恵と最新の技術が共振して生まれた真のジャパンクオリティといえる化粧品は肌と心に語りかけ、感動を届けてくれるでしょう。(文/松澤章子・ビューティ ディレクター)
色のかさねという美意識|日本画のような優しい濃淡。ぼかしてもかさねても美しい
【SUQQU(スック)】ほのかな色彩をくすまずに発色させる秘密は質感にあり
気配をまとうように、色をまとう。メイクアップにおいては、それが日本の流儀といっていいでしょう。これ見よがしな色で主張するのではなく、ほのかな色彩からその人の魅力がにじむような優しい表現が好まれます。
それゆえに「J Beauty」はニュアンスのある色出しが得意。ともすればくすんで見えがちな曖昧色をいかに美しく発色させるか。最新技術で質感を進化させているのが「SUQQU」です。
4色アイシャドウは色艶の薄膜のようで、いくつ重ねても濁らず。湿感チークは肌に溶け込み、そっとささやくように発色。ネイルは彩度が高いのにスモーキーという微妙な設計で若々しい手元を演出。気配のような色彩、それこそが大人を上品に見せる伝統の知恵なのです。
■1:瑞泡(みずあわ)
新開発の湿感パウダーが溶けるように肌になじむチーク。
■2:淡菫(あわすみれ)
手がくすんで見えないように彩度を上げながら、肌なじみがよく指がスッとして見えるスモーキーカラー、という絶妙なバランスの色設計が秀逸。
■3:瑞花(みずはな)
ブランドを象徴する4色入りのアイシャドウは2021年登場以来、大人気。透明感のあるカラーは重ねても濁らず発色。日本の四季を表す詩的な色名が心に響く。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 小倉真希
- EDIT&WRITING :
- 五十嵐享子(Precious)