服と肌の間に風が通り、暑い日も快適なオーバーサイズシャツ。襟のおかげで辛口な雰囲気が漂い、どんな暑い日もさっとまとうだけで「きれいめ」な印象にしてくれるのも嬉しいポイントです。3つの異なるテイストで着映えていたファッショニスタの着こなしをチェックしていきましょう。
■キャロル・ブーケは…存在感あるジュエリーで迫力を味方につけてエレガントに
2022年5月5日、モナコ・モンテカルロで開催されたラグジュアリーブランドのクルーズコレクション。女優のキャロル・ブーケは、パールのボタン使いが優雅な印象の白シャツをまとい、そのフロントロウに登場しました。
パールのフェミニンさと、広めカフスのマニッシュさのバランスが絶妙なシャツを、3番目のボタンまで開け、カジュアルに着崩して。裾はボトムにインせずオーバーシャツで、南仏の空気感に似合うリラックスした雰囲気に。
ボトムにはワイドパンツを。上下ともに緩いシルエットながらパンツのピンストライプがキリッと着こなしを引き締めています。
イヤリング&バングルは、力強いチェーンのモチーフをチョイス。チェーンバッグがインパクトを後押しし、シャツとパンツの、1対1のシンプルコーデを優美に味付けしています。
■2:アレッサンドラ・アイロは…パジャマ風シャツを巧みな着こなしテクでモードに昇華
イタリア出身のブロガーで、PR会社のファウンダーでもあるアレッサンドラ・アイロが2022年6月19日にミラノ ファッションウィークに現れた際のスナップです。ストレートなシルエットのシャツをモダンに着こなしていました。
注目を集めるパジャマルックを、ディテールにこだわったスタイリングでゆったり感がありつつ、きちんと感も両立する装いに。
胸ポケットや襟にあしらわれたラインが特徴的なシャツは、フロントボタンを1か所だけ留め、袖を捲り、ラフにまとって。裾は片側だけパンツにインしベルトをのぞかせウエスト位置を見せることでスタイルアップしています。開いた襟元には、ベルトのバックルとテイストがリンクする民族調のネックレスをレイヤードして個性的に。
ボトムには緩やかなシルエットのチノパンツを合わせ、旬のトラッド風味に仕上げて、とびきりモードなシャツスタイルを完成。
■3:マリアンナ・ヒューイットは…ジェンダーレスなシャツを主役にしたシンプルシックなモノトーンスタイル
海外インフルエンサー御用達スキンケアブランド、『Summer Fridays』のファウンダーであるマリアンナ・ヒューイットが、ビバリーヒルズで開催されたジュエリーブランドのイベントに登場した際の装いです。
大きな胸ポケットが目を引くサファリ風シャツは、襟を立ててまとうことで端正な雰囲気に。ボタンは2か所だけ留めてサラリとまとうことで、モノトーンながら涼感のあるスタイリングに仕上げて。
ボトムにはスリットの入ったレギンスパンツを合わせミニマルに。ポインテッドトウのヒールと合わせ、足をのぞかせることで、スッキリとした印象をアップしています。ストレートに垂れるシンプルなピアスとバングルのみ、の潔いジュエリー使いが凛としたスタイルを強調。ブラウンのバッグで軽快さを添えて。
ゆるりとしたシルエットのシャツを三者三様に着こなしたスナップをご覧いただきました。タイトな服をいつも以上に窮屈に感じてしまう夏。空気をはらんで心地よいオーバーサイズを取り入れて、涼しく快適なおしゃれをぜひお楽しみください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田 朝子