タイムレスな魅力を放つTシャツとデニムパンツの組み合わせ。定番だからこそディテールをアップデートして、今のムードにマッチする装いへと昇華させるのがあか抜けの秘訣です。カジュアルながらも、シティに馴染むコーディネート術をチェック。

■1:サッシャ・ルスは…エターナルな白T×ブルーデニムパンツはラフすぎないシルエットと小物選びが鍵

ざっくりラフにまとめたエフォートレスなヘアスタイルにも注目です。
ざっくりラフにまとめたエフォートレスなヘアスタイルにも注目です。

第75回カンヌ国際映画祭開催中のカンヌの街中でキャッチされた、モデルのサッシャ・ルス。白Tシャツとブルーデニムパンツという定番の組み合わせがこなれて見える理由とは?

ぱきっとした白がクリーンさを醸すTシャツは、程よく身体が泳ぐシルエットをセレクトし、ラフすぎずぴちっとしすぎない絶妙バランスを確保。詰まったクルーネックが、きちんと感を醸しています。さらに裾アウトでも様になるちょうどいい丈感で、スタイルアップを実現しました。デニムパンツも少し褪せたようなヴィンテージライクなブルー、付かず離れずなシルエットを選びこなれた印象を後押し。

着こなしのクラスアップを担ったのは、シティにマッチする小物たちの存在。白とネイビーのキャンバス、ブラウンレザーがリズミカルなトートバッグで、きれいめムードをトッピング。さらにスタッズ付きフラットサンダルで、モダンさを醸していました。

■2:ベッキー・ヒルは…存在感のあるカラーTシャツとネックレスの重ね付けで表情が華やぐ

暖色と寒色の組み合わせで、色の抑揚をたっぷりつけて。
暖色と寒色の組み合わせで、色の抑揚をたっぷりつけて。

ロンドンの街中で、愛犬を連れて歩いているところをキャッチされた歌手のベッキー・ヒル。気分が高まるようなカラーTシャツを活用し、定番の組み合わせに鮮度を宿していました。

Tシャツは汎用性の高いベーシックカラーを選ぶことが多くなりますが、今季トレンドのブライトカラーに置き換えれば、マンネリが解消され、はっと視線を奪う生き生きとした表情に着地します。さらにビッグシルエットを選び、気になる腕周りなどをカバー。ブルーデニムパンツはワイドフレアを選び、優雅なシルエットをメイク。Tシャツの裾をインすれば少しの緊張感が加わって、ラフになりすぎません。

愛犬用のキャリーショルダーバッグは、デニムパンツと調和が取れるネイビーをセレクト。足元には白スニーカーを迎え、足取りを軽やかに整えました。仕上げに、チェーンの太さと長さが異なるゴールドネックレスをレイヤードしつつ、Tシャツの色を拾った真っ赤なルージュで顔周りを華やかに味付けしました。

■3:ナターシャ・ポーリーは…シックな引き締めカラーに差し色を効かせ大人カジュアルをメイク

タイトなまとめ髪とサングラスの組み合わせで、スタイリッシュさがぐんとアップしています。
タイトなまとめ髪とサングラスの組み合わせで、スタイリッシュさがぐんとアップしています。

第75カンヌ国際映画祭に向かうべく、コート・ダジュール空港に到着したモデルのナターシャ・ポーリー。スタイリッシュな黒を基調とした、大人の余裕漂うカジュアルルックを披露しました。

コンパクトなシルエットと黒で引き締め効果が倍増するTシャツに、洗いのかかったような同色のボーイフレンドデニムパンツを合わせ、メリハリラインを出現させて。パンツはフロントとバックのカラーが切り替えになった、技ありの一枚でこなれ感がアップしています。

そこに白スニーカーとグレーレザーバッグを加え、モノトーンスタイルへ。スニーカーのソールのネオングリーン、バッグのハンドルにあしらった赤のスカーフを差し色にして、モダンなオーラを放つカジュアルスタイルを完成させました。


夏の定番である「Tシャツ×デニムパンツ」がこなれて見える着こなし術をご紹介しました。今すぐ参考にできるアイテム選びとテクニックなので、ぜひ参考にして、いつもの装いをアップデートしてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香