Brunello Cucinelli(ブルネロ クチネリ)の2018年春夏コレクションのテーマは、ラテン語で宇宙霊魂を意味する「アニマ・ムンディ」。歴史あるブランドが継承する技術と現代の視点を融合することで表現された、新たな世界観は、現代女性の生き様を垣間見るかのような印象を与えます。
新素材との融合で新世界を表現した2018春夏展示会をレポート!
急速に変わりゆく時代の流れのなかで、ものづくりへのこだわりや服をまとうことの大切を改めて見直し、自然の恵みやそれによってもたらされる心の豊かさを後世につなげていくよう、本社を構えるイタリア・ウンブリア州のソロメオ村の土地をリノベートしているブルネロ クチネリ。そんな流れのなかから生まれたのが、2018年の春夏コレクションのテーマ「アニマ・ムンディ」でした。
ブランドが従来から継承している良質なナチュラル素材に、最先端のテクニカルな素材をミックスすることで、互いの文化や価値観を共有することの大切さが表現されています。今回は、注目アイテムをクローズアップしてご紹介します。
■過去と現在がドッキングされた革新的シリーズ
オーストリッチのフェザーがテクニカルなラメ糸で編み込まれたこちらのニットは、民族衣装のヒストリカルなムードを取り入れながらも、タウンで着られるよう軽やかに仕上げられています。ブランドを代表するラフィアやラミーといった麻の素材でメタリックファイバーなどの新素材をつなぐことで、逆説的な視点をブランドらしい上品なムードで融合しています。
Tシャツやラインベルトなど、スポーティーな要素を組み合わせることで、優雅な大人の休日スタイルが完成します。
■スポーツマインドが搭載された「アスラグジュアリー」
上質素材をデイリーにも楽しめるよう考案された、スポーツマインドを感じさせる「アスラグジュアリー」なアイテムが多数登場。上質なエンブロイダリーのブルゾンや、袖にスパンコールがあしらわれたスウェットトップスには、ホワイトパンツやデニムと合わせて、リュクスなワンマイルスタイルを楽しめそうです。
■フェミニンなシルエットをアクティブに着る
流れるような、しなやかな光沢が美しいフェミニンなスカートにも、構築的なデザインテクニックで、モダンモードなムードを携えています。トップスには定番のホワイトTシャツやブランドを代表するニットカーディガンを合わせて、日常でも絵になる、存在感あるスタイルへと導いてくれます。
「国境のない世界」をテーマに、異素材ミックススタイルを確立したブルネロ クチネリの2018年春夏コレクション。驚きあふれるハイテク素材とクラフツマンシップとのコラボレーションでアップデートされたデイリーウエアは、躍動感漂うアクティブなスタイリングを楽しめそうです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃