『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしを提案します。

第6回は「羽織りものとしてのシャツ」のドレスアップにクローズアップ。最近、海外インフルエンサーのあいだでもトレンドな、注目のスタイリングです。「シャツはジャケットよりもラフに見えつつ、襟のきちんと感もあるので、アウターとしてみるのも面白いです」(望月さん)

残暑の日も風通しよく、心地よく羽織れるシャツのフレッシュな活用法。今どきの抜け感とちょうどいいきちんと感漂う「羽織ものにするシャツ」のドレスアップ術を、望月さんのコーディネートとともにご紹介します。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:一枚で人気のオールインワンを華麗にアップデート

レース_1,シャツ_1,大人コーデ_1
肌が見え過ぎない、絶妙な透け感のシャツを羽織って上品な雰囲気に。

「華やか素材のシャツをオールインワンにオン。人気のオールインワンはそれだけでこなれて見えるアイテムではありますが、ソフトジャケット感覚でシャツを羽織るとより装いに奥行きがでます」(望月さん)

エレガントなシャツと今っぽいオールインワンの、意外な組み合わせ。シャツの優美な素材感が格別の着映え力を発揮しています。

「シアー生地など肌が見える素材が旬ですが、一枚でまとうのが不安なことも。そんなときは、きちんと感をキープする襟のあるシャツで取り入れつつ、ボタンをあけて今っぽく着崩してみては?」(望月さん)

ゴールドのネックレス&バングルでマチュアな輝きを散りばめながら、バッグと足元もくすみトーンで揃えて、シックな配色にまとめています。

■2:エアリーなシャツでビターな装いを柔らかく演出

シャツ_2,大人コーデ_2
シャツの素材感が定番の配色に洗練を授けます。

「ジャストなサイズ感のブラックシャツ。ボタンをあけて着ると、透け素材がふわっと揺れるのでタイトなシルエットでも軽やかに見えます」(望月さん)

オーバーサイズでない分、万能に着回せて、よりフォーマルな印象が漂う一枚です。

「モノトーンのシャープでベーシックなコーディネートです。テーラードジャケットを合わせてもいいのですが、代わりにシャツを羽織ることで今っぽく着映える装いに」(望月さん)

シャツがフェミニンさを添え、存在感あるパールのネックレスがエレガンスを後押し。ありきたりでないモノトーンスタイルに仕上がっています。


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第6回は「羽織ものにするシャツ」のドレスアップ術にフォーカスしました。

大人のワードローブに欠かせないシャツですが、発想を変え、今っぽく着こなしをアップデート。アウターとして羽織る新鮮なスタイリングをぜひ活用してくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

望月さんのInstagramにもご注目ください!

思わず「真似したくなる! 」着こなし提案がたくさん見られる、望月さんのインスタグラムも好評です。ぜひフォロー(ユーザー名:ritsukomochizuki)して、日々のスタイリングの参考にご活用ください。

Instagram

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田 朝子