「産霊神」ってなんと読む?「さんれいしん」ではありませんよ!
明日・11月3日は、みなさまご存じ『文化の日』ですが、11(いい)3(おさん)の語呂合わせで『いいお産の日』という、公益社団法人日本看護協会、公益社団法人全国助産師教育協議会が合同で制定した記念日でもあります。「お産」と言えば、誰もがお母さまの「お産」から生まれた命ですし、広い意味では、クリエイティブな活動はすべて「お産」かもしれません。「文化」は、人々のクリエイティビティと深いつながりがありますので、『文化の日』『いいお産の日』が同じ日になっているのは、なかなか面白い現象ですね。
本日は「産」「子」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「産霊神」ってなんと読む?
「産霊神」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「天地万物を生み出す霊力をもつ神さま」という意味の言葉です。
<使用例>
「この世界を産んだとされる、産霊神に感謝しながら、お食事しましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 産霊神(むすびのかみ/むすぶのかみ)です。
コケが生えることを「苔生す(こけむす)」と言いますが、「生す(むす)」は「産む」「産まれる」と同義とされる響きの言葉です。「産霊神(むすびのかみ/むすぶのかみ)」は、意訳的な読み方になります。ちなみに「息子(むすこ)」「娘(むすめ)」という言葉は、もともと「生す(むす)」に、「男の子」を表す「こ」、「女性」を表す「め」がが合体した言葉、と言われています。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「小芥子」ってなんと読む?
「小芥子」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:江戸時代から伝わる郷土玩具です。
<使用例>
「小芥子って今見ると愛らしいけれど、子どものころは、ちょっと怖く感じたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 小芥子(こけし)です。
花の美しい植物「芥子(けし)」の実と、この人形の頭部の形が似ていることから「芥子人形(けしにんぎょう)」や「子芥子(こけし)」と呼ぶようになったようです。
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本日は、11月3日『いいお産の日』のトリビアと、「産」「子」という字の入った日本語から、
・産霊神(むすびのかみ/むすぶのかみ)
・小芥子(こけし)
の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/手とてとテウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定教会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱