「見場」ってなんと読む?「けんじょう」とは読みませんよ!

明日・11月9日は、『IT断食の日』、というちょっとユニークな記念日。これは、IT関連業務を行う企業が制定した記念日で、「会議などにPCを持ち込まないで、良質なアナログ時間をできるだけ人とともに創出する時間に振り向ける」…という目的をかかげています。日付けは、オフィスに「いい(11)空(9)気」を取り入れる、という意味で、11月9日が選ばれたそう。

デジタルツールを活用することが、現在のビジネスではもはやインフラになっていますが、戦略的に、あえて「IT断食」の機会を設け、デジタルに頼らない部分の感覚を呼び覚ます…意義のある試みではないでしょうか?プライベートでも、あえてスマートフォンを使わない日を設定してみる、など、この記念日にならってみても面白そうですね。「1日スマートフォンを使わないためには、どんな事前準備か必要か」を確認するだけでも、意義がありそうです。

本日は、『IT断食の日』に今の生活を「見直す」ことにちなんで、「見」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「見巧者」ってなんと読む?

「見巧者」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「芝居などに慣れ通じていて、見方のじょうずな者。物を見慣れている者」という意味の言葉です。

<使用例>

「私が初めてオペラを鑑賞したときは、見巧者の友人がアテンドしてくれたので、安心だったわ」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 見巧者(みごうしゃ) です。

「見(み)」は訓読み、「巧(ごう)」は音読み「コウ」がにごった形なので、知っていないと読めない言葉ですね。
「見(み)」は訓読み、「巧(ごう)」は音読み「コウ」がにごった形なので、知っていないと読めない言葉ですね。

「見巧者(みごうしゃ)」は、「物を見慣れている人」という意味の、古くからの日本語で、「目利き(めきき)」の類語です。「手慣れていて巧み(たくみ)な者」を意味する「巧者(こうしゃ)」の接頭に「見る」という要素が入った言葉が「見巧者(みごうしゃ)」です。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「見場」ってなんと読む?

「見場」の、読み仮名2文字の、正しい読み方をお答えください。

ヒント:「外から見た感じ。外見。外観」を意味します。

<使用例>

「野菜や果物は、見場より、味と安全性を重視して買うわ」

読み仮名2文字です。
読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 見場(みば) です。

「外見」「外観」を意味し、ニュアンス的には「見てくれ」の類語としても使用できる言葉です。

この「見場(みば)」も、1問目の「見巧者(みごうしゃ)」も、日本古来、会話によく使用されてきた表現です。ふた文字熟語、3文字熟語になっていると、つい音読みをしそうなイメージが先にたちますが、「見場(みば)」「見巧者(みごうしゃ)」のような、訓読みの、日本古来の言葉は、ときどき見直して、日本文化を良く表現した言葉として継承してまいりたいですね。
読み仮名3文字で「見場(みせば)」と読むと、「見るだけで値打ちのある場面。人に見せたい得意なところ」という意味になります。

*** 

本日は、11月9日『IT断食の日』のトリビアと、「見」という字の入った日本語から、

・見巧者(みごうしゃ)

・見場(みば)

の読み方、意味についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱