2007年、ブランドがデビューした当初からピッティ・ウォモに出展し、日本人がクリエイトするスーツを発信してきたカモシタ ユナイテッドアローズ。クリエイティブディレクターの鴨志田康人氏は、自身のブランドのスーツを着用して、世界の伊達男たちを凌駕する、オリジナルの着こなしも見せつけてきた。
3種の生地の質感を生かした、シンプルなスーツコーデ
「和」を強く意識しすぎることなく、西欧のクラシックを鴨志田氏が自然体で表現したジャパニーズ・クラシックと呼べるものが、写真のスーツである。世界の様々なスーツを着てきた鴨志田氏にとって、シングル3ボタンの段返りのデザインは、オーソドックスなものの、格式張らず自然な着こなしを楽しめるため、最も気に入っているスタイルだという。そんな、完成されたスーツの形は、ひとヒネリある素材を載せるだけで、ビジネスとは一線を画する着こなしとなる。ウールとモヘア、シルクの3種類を混紡したツヤのある生地を使ったこのスーツは、よりエレガントな雰囲気を楽しめそうだ。
カモシタ ユナイテッドアローズのスーツは、インターナショナルな場に似合いながらも、日本人がとらえるクラシックな風合いを体現できる、日本のスーツである。
※価格は税抜です。※2015年夏号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
- BY :
- MEN'S Precious2015年夏号 志高き「日本ブランド」を知っているか!?
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- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・小池紀行、辻郷宗平(パイルドライバー/静物)、篠原宏明(取材) スタイリスト/武内雅英(code) 文/菅原幸裕 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)