ダイアナ元妃の称号「プリンセス・オブ・ウェールズ」を継承したばかりのキャサリン皇太子妃。ファッションアイコンであった元妃と同様に、今シーズンもスタイリッシュな装いで世界中を魅了しています。そんな皇太子妃の2022年10月〜11月中旬の最新スタイルをチェックしていきましょう。

■1:戦没者とエリザベス女王への追悼を込めたブラック

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胸にあしらわれたポピーの花は戦没者の象徴とされ、この時期の英国でよく見かけます。

2022年11月12日、英国・ロンドンのロイヤルアルバートホールで開催された「ロイヤル・ブリティッシュ・リージョン・メモリアル・フェスティバル」に出席したウィリアム王子とキャサリン皇太子妃。

1918年11月11日の第一次世界大戦終結を記念した追悼祭であるため、毎年恒例のブラックワントーンで登場しました。ロンドン発ブランドの一着は1950年代風のミディドレス。ベルト付きのジャケットとプリーツスカートがドッキングしたデザインです。クレープとシフォンの素材感や、裾のレース、ラペルの光沢がフォーマルなシーンにふさわしい気品を漂わせています。

パールのジュエリーはエリザベス女王から譲り受けたもの。日本製のチョーカーと、ドロップイヤリングのまろやかな艶めきが装いをさらに華やかにエレベート。

■2:秋の空気感に映えるドライなオリーブグリーン

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ハイライトを入れたヘアカラーともマッチする落ち着いた色味

11月9日、イギリス・アクスブリッジを訪問した際は、オリーブグリーンのロングコートにニットドレスのコーディネートで。どちらのアイテムもカジュアルなプライスが魅力のブランドのもの。それらにラグジュアリーブランドのパンプスやクラッチバッグをミックスし品格を添えて全身をクラスアップしています。

コートは、ミリタリー風のダブルブレスト。ベルトでウエストを絞り、シルエットでフェミニンさを際立たせています。インに合わせたリブニットはサステナブルなコレクションのプチプラ。ニットドレスは今季注目アイテムのひとつです。

■3:スタジアムでもハッと目を引く鮮やかなレッド

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耳元はバロックパールのイヤリングでモダンな味付けを。

11月5日、ラグビーリーグワールドカップの準々決勝、イングランド対パプアニューギニアの試合に先立ち、ウィガンで選手を訪問。英国ブランドのコート、インにバーガンディのセットアップ、足元はブラウンのスエードブーツの装いです。

クラシックなダブルブレストのコートは、タイムレスなシルエット。ロング丈がフォーマル感を強調しています。旬色でもあるレッドは、イングランドのナショナルカラーの一つ。また、チームのエンブレムであるバラの色にも配慮した選択といえそう。

■4:まろやかキャメルで上品リッチな装いに

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足元まで同じカラーでまとめて、ハイエンドなムードに。

11月3日、スカボローを公式訪問した際は、全身をキャメルカラーで統一。落ち着いたなじみ色が、皇太子妃の気品をさらに引き立てています。

ベーシックなスタイルのコートのインは、ニットのミディ丈ドレスを選んで。コートとアンサンブルのようにマッチした色味に上質で洗練されたムードが漂います。

メタルパーツがモダンなトップハンドルバッグで品格を後押し。プチプラな英国ブランドのベルトでウエストをマークし、着膨れることなくスッキリ仕上げています。

■4:リボンで華やぎ感を添えた爽やかブルー

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構築的なショルダーラインに、ウエーブヘアでフェミニンさをプラス

10月6日、北アイルランドのキャリクファーガスでは、ブルーのグラデーションワントーンで。ワンピースに羽織ったり、今年に入ってリピートしているコートはシングルブレストのスリムなデザイン。端正なパンツルックに華を添えているボウタイブラウスは、シルクのしなやかな素材感にエレガンスが際立ちます。

ブルーの色調を選んだのは、ベルファスト市の旗と北アイルランド議会のエンブレムに配慮したのかもしれません。


王室の象徴的なスタイルであり、キャサリン皇太子妃自身もお得意なワントーンコーデ最新版をご紹介しました。シーンに配慮したカラーのチョイスも、高い好感度の秘密のよう。着映え力抜群なうえ周りもハッピーにする色の装い、ぜひご活用ください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子