雑誌『Precious』12月号では、【新「ウェルネス・ビューティ」な京都美容旅】と題し、ビューティ エディターの安倍佐和子さん取材による特集をお届けしています。

今回はそのなかから「身土不二」の精神が宿る名店にフォーカス。有機野菜に薪火、発酵が奏でるハーモニーを五感で体感できるレストラン「LURRA°(ルーラ)」についてご紹介していきます。

「身土不二」。土と水にこだわる京の恵みを食し、美しく整う

レストラン「LURRA°」のオープンキッチンにある石窯
レストラン「LURRA°」のオープンキッチンにある石窯。炎を眺め、薪の香りに刺激され、五感が研ぎ澄まされる。

真のウェルネスへと導いてくれる「身土不二」の教えは、食の都、京都においてはけっして新しいものではありません。むしろ、古来より大切に受け継がれてきたもの。京野菜や京料理など、先人たちの健やかに生きる知恵は、日々の暮らしのなかに深く根付いています。

地産地消を尊ぶ人をLOCAVORE(ロカヴォア)と呼びますが、リトリートのフィナーレは、「身土不二」の精神が宿る名店の数々で、LOCAVORE体験を。地元で収穫した新鮮な旬の食材を、シンプルかつ最大限にうま味を引き出す薪火料理や発酵、そして日本が誇る京のだし文化を陰で支える地下水にもこだわって。

生きる糧である「食」を通して、肌と心に健やかな調和をもたらすウェルネスの真価に触れ、しなやかな美しさを取り戻すひとときを。

安倍 佐和子さん
ビューティ エディター
(あべ さわこ)化粧品会社、出版社勤務を経て独立。女性誌、広告、化粧品マーケティング等で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。著書に『人と比べない美人力の磨き方』(講談社)がある。

LURRA°(ルーラ)|有機野菜×薪火×発酵。本能で食を楽しむ

レストラン「LURRA°」の店内
天窓から差し込む光と出番を待つ薪のコントラストが美しい。

世界一に輝いた名店「Noma」で研鑽を積んだシェフ、ジェイカブ・キアーが、「四季折々の自然の恵みをリアルに感じてほしい」という思いのもと仲間と立ち上げたレストランは、京都・大原の農家から直接仕入れた野菜や旬の食材を薪火でいただくイノベーティブ系。

使用する薪は、美山の楢ならの木と桜の木をそれぞれの特性を生かして使い分けます。

レストラン「LURRA°」のメニュー
シェフ自らが大原の農園に足を運び、厳選した新鮮な野菜を薪火でいただく「LURRA°」シグネチャーの一皿。17種の野菜が圧巻!口の中で大地のエネルギーが広がります。
レストラン「LURRA°」のメニュー
発酵の魔法にかけられた美しい姿のトコブシ。プレート代わりに敷かれたのは昆布!完成までのプロセスがドラマティック。
レストラン「LURRA°」のメニュー
ドライエイジングさせた短角牛。まとったグリーンのドレスは2年前の行者ニンニクの葉。ソースやアクセントなど彼岸花のファミリーで囲んだ一皿。

上階の発酵棚にはラボさながらに多種多様な発酵食材がずらり。大地の恵みと薪火、発酵が奏でるハーモニーを五感で堪能することができます。洗練された美しい盛り付けはプリミティブな薪火料理の常識を一新。

レストラン「LURRA°」の店内
ゲストを迎えるカウンター前のキッチン。完成までのプロセスがライブで楽しめます。●コース+ドリンクペアリング(アルコール/ノンアルコール選択可)¥27,500〜(サービス料別)

ここでは自然派ワインや発酵酒などを組み合わせたペアリングのコースで、「身土不二」の新解釈が楽しめます。

※掲載価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

  • LURRA°(ルーラ)
  • 築130年超の京町家を改装した趣のある「LURRA°」。厨房を囲むカウンターの10席はどこからでも薪の火が見える設計。2階にはこだわりの発酵棚も。
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  • 営業時間/17:30〜23:30
  • 定休日/日・月
  • TEL:050-3196-1433
  • 住所/京都府京都市東山区石泉院町396

PHOTO :
小池紀行(CASK)
EDIT :
五十嵐享子(Precious)
取材・文 :
安倍佐和子(ビューティ エディター)
コーディネート :
天野準子