2023年は、多くのブランドからサステナブルなフレグランスが発表されました。時代に寄り添った香りは、おしゃれをぐっと格上げしてくれます。そこで美容ジャーナリストの安倍佐和子さんに、サステナブルな香りの魅力とともに、大人の冬の装いに似合う3本をご紹介いただきました。
@abesawakobeauty
サステナブルなラグジュアリーをまとえるフレグランス3選
「サステナブルなフレグランスとは、香料の原料となる植物を自社農園で栽培していたり、リサイクルパッケージの使用やレフィルの発売など、環境への配慮が反映されています。今年は大人のメゾンからもサステナブルなフレグランスが登場し、“新時代のラグジュアリー”を楽しめるようになりました。フレグランスは“自分をアピールするツール”という概念から、自然由来指数の高いクリーンな香りで“自分の心を整えるアイテム”に進化していると感じます。人と環境に優しく心地良いもの…いまの時代にふさわしいサステナブルなラグジュアリーの存在を知っていただきたいですね」(安倍さん)。
スキンケアの前後にまとってビューティエナジーを高めて
シャネル『ロー ルージュ N°1 ドゥ シャネル』:97%自然由来成分で作られているスキンケア発想のボディ用フレグランスミスト。スキンケアの最初、または最後にデコルテや腕などにスプレーすると感覚を呼び起こし、ビューティ エナジーを高める。
シトラスやレッド ベリーが弾けるフルーティノートから始まり、シャネルのフレグランスを象徴するジャスミンローズのフローラルノートへ。ラストは、心を落ち着かせるムスクとアイリスの繊細なベースノート。
「クリーンでサステナブルな植物由来の原料を使っているシャネル。”N°1 ドゥ シャネル” ラインの核となる成分のカメリアも自社農園で栽培されています。シャネルらしい華やかさを持ちつつも、軽やかで万人に愛されるこの香りは、お手入れの前後に使って心を整えるという独自の提案にも、ときめきを感じます」(安倍さん)
森林浴をしているかのような心地良さで気持ちまで軽やかに
エルメス『H24』オー ド パルファム:クラリセージやローズウッド、スイセンが織りなすハーモニーは、豊かで力強い自然を連想される心地良い香り。重たくなりがちな冬の装いに、清々しいアクセントを与える。商品名の“H24”は、人と時間との関連を示していると同時に、エルメス第一号店のパリ・サントノーレ通り24番にも結びついている。
「ボトルはリサイクルガラス、ボトルのパッケージは非加工の再生紙を使用している上、フレグランスでは珍しいレフィルによる注ぎ足しができ、エコを実現した新フレグランス。メンズラインですが、森林浴をしているかのようなグリーンな香りは、ユニセックスで使えます。ホリデーシーズンのギフトの候補にもおすすめです」(安倍さん)
アルコールフリーでみずみずしく柔らかな印象に
パルファン・クリスチャン・ディオール『ジャドール パルファン ドー』:ジャスミンやスターマグノリア、ネロリが織りなす官能的な香り “ジャドール” から、アルコールフリーのウォーターベースタイプが登場。花々と水というシンプルなフォーミュラが、花本来の香りを引き立てナチュラルに香る。アルコールの揮発がないため、つけたての香りがそのまま続くのも特徴。こちらのフレグランスに使用されているネロリは、南仏ヴァロリス産。その美しい地域を守っていくため、長く放置されていた農地と専属パートナーシップを締結し、有機栽培を行っている。
「Diorを代表する “ジャドール” は、華やかで官能性を引き出すような香り。それが、ウォーターベースになったことで清楚な印象が加わり、使うシーンを選ばず、使いこなせる香りになったと感じます。アルコールフリーのフレグランスは化学溶剤を含むことが多い中、花々と水というシンプルでナチュラルな独自設計に、ジャドールの新たな一面を感じます」(安倍さん)
少し華やかさが戻ってきそうな年末に向けて、安倍さんをご参考に、香りのアップデートをしてみませんか。時代に寄り添ったサステナブルなラグジュアリーをぜひ楽しんでみてください。
※掲載している商品の価格は、すべて税込です。また商品はすべて本人の私物です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 越後有希子