”汚れを一切残したくない精神”が、洗いすぎダメージを与え続けていた…。乾燥シワ肌もたるみ老化も、真っ先に見直すべきは“落とす”ケア!
雑誌『Precious』1月号では、「ふっくら肌が甦る!『クレンジング&洗顔』見直し講座」を特集。スキンケアの「基本のき」である「クレンジング&洗顔」を見直して、潤いが巡るふっくら肌に整えて。
今回は、「プロに習う落とし方の極意」についてお届けします。
【見直し講座「プロに習う落とし方の極意」】乾燥を招くのは方法を間違えていたから。スキンケアの成果は落とし方で9割決まる!
メイクや汚れを落とすことに必死になる「こすりすぎ」。これもバリア機能を壊す原因のひとつなのは周知の事実。でも「こすりすぎ」の自覚はないし、自分は間違った落とし方をしていない、と思っていませんか?
「シスレー」ソワントレーニングマネージャーの石宮美幸さんに改めて正しい落とし方をうかがったところ、コットンの持ち方、手の動かし方が、私たちが正解と思っていたこととまったく違うことが判明。ここではプロは当たり前に行っているけれど、私たちには初耳の“落とすワザ”のポイントを解説します。
ポイントメイクを落とすときは…
広い面で使える大きめコットンと、刺激の少ないシャワー綿棒を使うのがおすすめ。これはジェルタイプの肌に優しいリムーバー。まぶた、まつげ、唇になじませてからコットンで拭き取る。
〈リムーバー使いのポイント〉摩擦がシワをつくるから指でいっさい触れずにアイメイクを落とす
アイメイクはリムーバーを含ませたコットンで“こすり落とす”と思っていませんか? それがシワのもと。対策はコットンの持ち方の見直しを。
人差し指と中指、薬指と小指でコットンの端を挟み、中指と薬指を開くのが基本。そして指がまぶたに触れないように当てるのがコツで、のせて3秒おくだけでスルッと落とせます。残ったマスカラは綿棒で除去を。
〈クレンジングのポイント〉手先を動かすのではなく肘から動かすと不思議と手に力が入らない
クレンジングクリームやバームは厚みのあるなめらかな質感なので、つい力を入れてマッサージしたくなりますが、その刺激がたるみの原因に。力が入らないようにするためには、手先だけを動かすのではなく、肘を動かすのがポイント。
さらに手は肌から1mm浮かすつもりで、クレンジング剤を揺らすようにメイク汚れをなじませればスッキリと落とせる。
〈洗顔のポイント〉手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がす
指先でこするのは刺激になるので、人差し指、中指、薬指の第三関節まで使うこと。さらに1mm程度浮かして泡を転がすのが正解で、肌に指が触れなければ、スピーディに手を動かしてもOK。手早く汚れを引き出しましょう。
そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。
〈拭き取りローションのポイント〉指の圧による摩擦がシミを生む。コットンの重みだけで肌を拭き取る
まずはコットンにひたひたになるくらい、ローションを含ませ毛羽立ちをなくすこと。そして、アイメイクを落とすときと同様に持ち方が重要。人差し指と中指、薬指と小指でコットンの端を挟み、中指と薬指を開くのが基本です。
そして指の圧で拭き取るのではなく、中指と薬指の間のコットンだけが肌に当たるようにし、コットンの重みだけで優しく拭き取りを。キメの凹凸にもフィットしやすく浮き出た皮脂を刺激ゼロで取り去る最善策です。
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)、戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)
- HAIR MAKE :
- NADEA
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)
- 取材協力 :
- シスレー ソワン トレーニング マネージャー 石宮美幸