角形ウォッチの代名詞として、そして「カルティエ」を象徴するコレクションとして、世界中の人々を惹きつけてやまない“タンク”。そのまったく新しいモデルとして“タンク フランセーズ”が誕生したのは1996年のことでした。以来、研ぎ済まされたシンプリシティ、歳月を経ても褪せることのないタイムレスなデザインで愛され続けてきた名品中の名品が、初のリニューアルを敢行! さて、どのように進化を果たしたのでしょうか?
今、再び脚光を浴びる! “タンク フランセーズ”という美貌の角形ウォッチ
まさに「働く手元にふさわしい」洗練されたエレガンスを体現する“タンク フランセーズ”。Preciousキャリアの間でも長年人気を誇り、愛用している人も少なくないのではないでしょうか? かくいう私も、発売当初からステンレススティールのLMサイズ、自動巻きモデルを使っていますが、これが本当に驚くほど飽きない、そして褪せない! もしかしたら初めて私に「真の名品とは何か」を体感させてくれた時計かもしれません。
そんな“タンク フランセーズ”ですから、もしかしたら永遠にオリジナルモデルのまま生き続けるのかなと思っていたところに、この初めてのリニューアルのニュース! 一体どんなアップデートを施したのでしょうか?
オリジナルモデルと見比べて、そのしなやかな進化に感動!
生まれ変わった新作を見ても、「どこが変わったのかまったくわからない」。それこそが「名品」の「名品」たる所以ですが、今回の“タンク フランセーズ”もひと目見ただけで変化した箇所に気づく人はほとんどいないでしょう。
しかし、オリジナルモデルと並べ、実際に手にとってみると、そのしなやかな進化にようやく気づくことができます。
まずはブレスレット。より丸みを帯びたデザインになり、リンクの整った並びによって一体化した動きが可能になり、装着感が向上しました。そしてリュウズはベゼルの縦枠のデザインに組み込まれ、ケースと一体化。さらにローマ数字インデックスが配された文字盤はサンレイ仕上げが施され、エレガントな雰囲気が加速しました。
そしてもっとも大きく印象が変わったように感じるのが、これまでのポリッシュから、主にサテンとなったメタルの仕上げ。また、ケースサイズはオリジナルモデルから、ほんのわずかですが大きくなっています。
■1:クールビューティな手元を演出するステンレススティールモデル
“タンク フランセーズ”の端正なデザイン、その完璧な美しさをシンプルに感じとることができるのがステンレススティールモデル。紛うことなくラグジュアリー、それでいながらあくまでもさりげなく、働く女性の日常に寄り添います。
■2:程よいラグジュアリー感が洗練を印象づけるイエローゴールド×ダイヤモンドモデル
イエローゴールドのケースの縦枠にダイヤモンドをセッティングした、大人の女性の等身大のジュエリーウォッチ。ちょっとしたドレスアップシーンはもちろん、あえてカジュアルにつけこなすのもクールです!
■3:機械式自動巻きムーブメント搭載のステンレススティール LMサイズ
オリジナルモデルでも当初は展開されていたものの、ここ数年間ディコンになっていた自動巻きのLMサイズが華麗に復活! 女性の華奢な手首にも違和感なくなじむ、エレガントなジェンダーレスウォッチが再び誕生しました。
年初からこの“タンク フランセーズ”のリニューアルという華麗な不意打ちを仕掛け、ラグジュアリーウォッチ界で改めて存在感を示した「カルティエ」。3月末にジュネーブで開催される「ウォッチズ&ワンダー ジュネーブ 2023」でも、おそらく魅力的な新作を発表することが予想されます。
「腕時計」とは、ほかのどんなアイテムより、つける人のパーソナリティやセンスを語る人生のパートナー。コロナ禍以前よりも華やかに賑わうことが期待される2023年、あなただけの運命の1本が誕生が誕生するかもしれません。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト