スタイリスト・高橋リタさんがこの春最も注目する色は、春の光を味方にできるベージュ。冬に活躍したダークトーンからベージュの装いにシフトするだけで、印象が明るくなります。
雑誌「Precious」3月号では【リュクスに着こなす、最旬「ベージュ」スタイル見本帳】と題して、ベージュをメインカラーにしたコーディネートを特集しています。
今回は、ベージュをさまざまな配色で楽しむ、軽やかなムードの着こなしを一挙に5スタイルご紹介します。
■1:素材の特徴や色味の微差でベージュの掛け合わせを楽しむ
春の光と相性がいいベージュ濃淡が上品なオーラを放つ
落ち感が美しいベージュのタイブラウスは、今季のワードローブの核としたい一着。シンプルでありながら、なめらかな艶や風に揺れるボウタイが華やぎ感をもたらして。
ワントーン暗めのベージュパンツを合わせれば、センスが際立つワントーンスタイルの完成。全体がぼんやりしないように、黒のショルダーバッグで引き締めるのがリタさん流。
■2:切れ味のいいトリコロールで好感度の高いネオ・トラッドに
ベージュ×白×黒…モダンに着映える配色を味方につけて
トラッドが香るドライなベージュのプリーツスカートは、白シャツと黒カーディガンを合わせて、コントラストをつけた配色に。「N.Y.でエディターをしていた頃のジャッキーをお手本にした、“都会的なトリコロール”はオンタイムの着こなしとしても最適です」とリタさん。
ボタンをフラワー状に刺繍したバッグ『グッチ バンブー 1947』で、チャーミングなムードをひと匙加えて。
■3:ビジュー刺繍のブラウスはデニム合わせで今どきに
センシュアルなベージュのブラウスは、大人の美しさを引き出し、おしゃれする喜びを再認識させてくれる。肌なじみのいいベージュのチュールをベースにしているので、ゴールドのスパンコールやビーズの煌めきが浮き立って。ドラマティックなブラウスを特別なシーンだけに限定せず、あえてデニムと合わせて日常で楽しむ余裕を。
■4:スタイルを確立した、意思ある女性にこそ似合う洗練配色
清潔感のある白を小気味よく効かせてシンプル服に迫力を
「ほんのりビターなモカベージュがこの春気になるのは、クリーンな白と相性がいいから」とリタさん。品格漂うミカドシルクのパフスリーブシャツと、モカベージュのハイウエストパンツでつくる潔いバイカラーは、遠目にも映える迫力が。フラット靴もパンツと同色で揃えてすっきりと仕上げるのがポイント。
■5:計算された淡色コーディネートでどこか余裕のある佇まいへ
ミラネーゼのような辛口な配色もリタさんの得意とするところ。イタリアンジェラートのフレーバーのように、ヘーゼルナッツ色のニットにバニラ色のクロップドパンツ、カスタード色のバッグ&靴を合わせて。手元で存在感を放つ時計のストラップも、ニットと合わせた色味に。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※高橋リタさんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。
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- PHOTO :
- 長山一樹(S-14/人物)、小林美菜子(静物)
- STYLIST :
- 高橋リタ
- HAIR MAKE :
- 野田智子
- MODEL :
- RINA
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、福本絵里香・遠藤智子(Precious)
- プロップスタイリスト :
- 来住昌美