2023年3月2日、イギリス・ウィンザー城を夫のホーコン皇太子と共に訪れ、キャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子に再会したノルウェーの「メッテ =マリット王太子妃」。今回の訪問は、もともと9月に予定されていましたが、エリザベス2世の逝去により延期となり、改めて行われたもの。ノルウェーの文学と音楽の振興などを目的とし、会談では特に環境問題にフォーカスして議論したようです。グリーンのパンツスーツ姿のキャサリン皇太子妃と対照的な、真っ赤なワンピースで登場したメッテ =マリット王太子妃。トレードマークのプラチナブロンドに赤が映えて、華やかなムードを漂わせていました。
実は王室に入るまで波瀾万丈な人生を送っていた王太子妃。シングルマザーで子供の父親には薬物所持の犯罪歴、自身もドラッグパーティに参加していたことが明らかとなり、結婚には国民の猛反対を受けます。しかし、2000年12月の婚約記者会見で、過去との決別を誓い、これが好感度を急上昇させて起死回生。オスロ大学の学生時代、ロックフェスティバルで出会ったホーコン王太子と2001年8月に結婚を果たしました。そんな紆余曲折を経て王太子妃に昇りつめた49歳が着こなす、洗練されたスマートカジュアルを紐解いていきましょう。
■1:グレージュコートのフロントを開けてIラインを強調
2023年3月10日、ノルウェー・オスロにある小学校を訪問。シックなグレージュの膝丈コートを主役に、インテリジェンス香るコーディネートを披露していました。コートのインはモックネックのニットとフルレングスのパンツをセレクト。揃いのダークトーンで合わせてロング&リーンなシルエットを演出し、スタイルアップを叶えています。
■2:ドットの甘さを襟付きジレでキリッと引き締めて
2022年3月20日、オスロで開催されたイベントに出席した際は、グリーンにホワイトのドットワンピースにジレを羽織ったコーディネートで。ふんわりパフスリーブがガーリーなミディ丈ワンピースに、黒のジレをオン。端正要素がプラスされて、今どきな「大人かわいい」スタイルを完成しています。
■3:ホワイト×ネイビーをフレアなシルエットでフェミニンに演出
2023年6月10日、オスロ市庁舎で開催されたグリーンで持続可能な都市に関する会議の開会式に出席。ホワイトのジャケットにネイビーのミディスカートを合わせた清楚なムードのスタイリングです。ジャケットはフロントボタンを留めて着こなすことで、ボディに軽くフィットしフェミニンなムードに。スカートはアシンメトリーなヘムラインと控えめなフレアでエレガントなデザインです。クラッチとパンプスはなじみ色のベージュを選び、ミニマルに仕上げています。
ノルウェー「メッテ=マリット王太子妃」が最近の公務で見せたスマートカジュアルをご覧いただきました。華美過ぎず、気品とインテリジェンスが漂う装い。それはまるでプリンセスとして、すっかり地に足がついた様子を表しているかのような洗練スタイルです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子