時を経るほどに、よりエレガンスを湛える…「高級感」のある肌の育み方

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若い肌が美しい肌とは限りません。プレシャス世代だからこそ目指せる特別な美しさがあるのです。それは、上質でエレガンスが香り立つ「高級感」のある肌。例えばしっとりとした潤いに満ちた極上の手触りだったり、手入れを怠っていないとわかる清潔感だったり。優雅と品格を感じさせる艶や輝きも重要なファクターです。

時を経るほど増していく、大人だけに与えられた美しさの特権。息をのむほどに美しく高級感ある肌づくりを今日から始めましょう。

今回は、私たち世代が目指すべき【エレガンスが香り立つ5人のセレブ】にフォーカスします。

文・松澤 章子
ビューティ ディレクター
(まつざわ しょうこ)インターナショナル誌での編集者経験を生かし、広い視野で女性の美を考察。雑誌やウェブへの寄稿、広告制作を行う。

オーラのようにエレガンスが香り立つ5人のセレブから学ぶ|目指すべきはどんな肌?

美しい肌=若い肌であると私たちはとらえがち。シワやシミがひとつもないまっさらな肌とか、パーンとハリがみなぎった肌とか。そして、若い世代に特有の美しさを取り戻そうと頑張ったり焦ったりしてはいないでしょうか。

一方で、年齢に縛られない美しさ、むしろ年齢を重ねるほどに成長していく美しさがあることを教えてくれる人たちがいます。

KeyWord1:輝きも水分も吸い込み、発光させる「ケイト・ブランシェット」の “潤み肌”

ケイト・ブランシェット
1969年生まれ。数々の受賞歴に輝く映画界のトップスター。突き抜けるように透き通った白肌がトレードマークのクールビューティは、その美肌に陰りや曇りはいっさい見当たらない。Getty Images

例えばケイト・ブランシェット。彼女は若い頃から女神級の透明美肌のもち主として知られています。肌の下に豊かな水源をもっているかのように潤った肌は、50代の今、ますますその水量を増しているように見えるのが驚き。

マニッシュなコーディネートに、たまらなくエレガントなエッセンスを添える「潤み肌」。それが彼女独自のスタイルへと昇華し人々を魅了しているのは確かなはず。

KeyWord2:豊かな弾力感がポジティブな表情を生む「アン・ハサウェイ」の “ふくよかな肌”

アン・ハサウェイ
1982年生まれ。『プラダを着た悪魔』(2006年)でのブレイクをきっかけに数多のヒット作に出演、大女優の道を邁進中。2児の母としての自信とエレガンスも身につけ美の進化が止まらない。Getty Images

40代に突入したアン・ハサウェイの輝くばかりの美しさは、柔らかな厚みをもった「ふくよかな肌」に由来します。20代の愛らしさや清潔感も表情に残しつつ、そこに年齢という自然の熟成が加わって生まれたのが、まろやかで豊かな幸福感に満ちた肌。

プレシャス世代はふっくら顔より痩せ顔を目指しがちだけど、しぼみやくぼみといった顔の形状変化を目立たせる痩せた肌は、「高級感」からもっとも遠いということを忘れないで。

KeyWord3:年齢を跳ね返す肌力で清らかさを磨き続ける「クリスティ・ターリントン」の “光沢肌”

クリスティ・ターリントン
1969年生まれ。’90年代のスーパーモデルブームを牽引。当時誰もが「この顔になりたい」と憧れた。ニューヨーク大学では東洋哲学を研究、ヨガのインストラクターの資格ももつ才媛。Getty Images

このところ’90年代に一世を風靡したスーパーモデルたちの復活が話題を呼んでいますが、クリスティ・ターリントンはそうしたブームとは一線を画す存在。社会貢献をライフワークとしながら、第一線のモデルとしての活動も継続。

54歳の今もハイブランドからオファーが絶えないのは、志の高さと品格がにじむタイムレスな美しさゆえ。SNSで素顔の写真も公開できるほどに魅力的で艶やかな「光沢肌」は、彼女が磨き築いてきたキャリアの輝きに似ています。

KeyWord4:手入れが行き届いてこそ無敵「アマル・クルーニー」の “端正な肌”

アマル・クルーニー
1978年生まれ。国際法と人権を専門とする法廷弁護士という硬派な肩書きをもち、ジョージ・クルーニーの妻として華やかな場にも登場。パーフェクトに整った容姿、エレガントなアティチュードは注目の的。Getty Images

国際弁護士にして有名俳優の妻、知性と美貌を兼ね備えたアマル・クルーニーもお手本にしたい肌。映画祭など華やかなシーンでドレスアップした姿がフィーチャーされがちだけど、彼女の真の美しさはクリーンで「端正な肌」に表れています。

キメの詰まった密度の高い肌は必ずしも若い人の特権ではなく、行き届いた手入れと充実した人生の賜物と推察。

KeyWord5:体以上に顔のフォルムづくりに情熱を注ぐ「ミシェル・ヨー」の “鍛えた肌”

ミシェル・ヨー
1962年生まれ。アジアを代表する美貌のアクションスターとしてハリウッドで活躍。最新作でゴールデングローブ賞の主演女優賞を獲得、アカデミー賞でも主演女優賞にノミネート。Getty Images

さらにアジアンビューティの代表、ミシェル・ヨーの存在も忘れてはいけません。今年ゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得した映画では、60歳にしてキレのいいアクションを披露。

筋肉を鍛えることが最強のエイジングケアといわれるように、鍛え抜いた筋肉はボディから首筋、フェースラインへとつながって頬や口角もリフトアップ。しなやかな筋肉に支えられた「鍛えた肌」は最高にエレガントな微笑みをつくります。


気品ある艶や、優美と感じさせる透明感、品格が漂うなめらかさ。オーラのようにエレガンスが香り立つ印象美は、その人自身の個性や生き方も輝きとして取り込んで完成するもの。若いというだけでは到底叶わない美しさです。プレシャス世代だから叶う、そんな肌を指標にケアのルーティンを見直してみませんか。(文・松澤章子)

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
松澤章子(ビューティ ディレクター)
EDIT :
五十嵐享子(Precious)