『Precious』4月号では「さあ、『パンプス復活』!」と題し、日常に戻ってきたパンプスを特集しています。日常スタイルを鮮度アップするなら、ブーツやスニーカーが定番だった足元を「軽やかエレガンス」に着替えて。最愛ブランドで装いの主役になるステートメントなパンプスを見つけて。
今回はあらためて知りたいパンプスの基本について、伊勢丹新宿店の砂押さんに伺います。
パンプスの種類と選び方、基本の「き」
スニーカーやフラット靴のリラックス感に慣れ親しんだ今、長時間パンプスを履くのは少し不安…なんて思っていませんか? そこで今回は、理想の一足に出合うために知っておきたいヒールとトウと履き心地の関係を、靴選びのプロにうかがいました。
【シューカウンセラーが指南する、愛用パンプスに出合うためのフィット感の見極めは?】
仕事をもつプレシャス世代にとって、長時間履いても快適なパンプス選びは、重要課題。
伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴売り場で、日々さまざまなタイプの足に合う靴を提案する砂押(すなおし)さんは、「足全体をホールドするスニーカーと違って、パンプスは足の親指の付け根と小指の付け根、かかとの主に3点で支えています。だからこそ、ご自身の足の形やサイズを正確に知ることが大切です」と語ります。
今回は、人気のトウとヒールをピックアップ、それぞれの特徴と足との相性、試着時の注意点を指南していただきました。
ヒールは、体重がかかとの真下に乗っているかが見極めポイント。太ヒールでも重いとかかとが抜けやすく、歩きにくいそう。一方トウは、典型的な3タイプの足の形に注目。親指が最も長くて小指に向かって短くなるエジプト型、人差し指が最も長いギリシャ型、指の長さがほぼ同じスクエア型、それぞれに合うトウを下で解説しています。
また、とりわけ注意したいのが、思い込みから大きめサイズを選んでしまうこと。
「履いてすぐは楽に感じますが、歩くとかかとが抜けたり、靴の中で足が動いたりすると体に負担がかかります。また、親指と小指の付け根が当たるから足幅が広いと思っていても、甲が薄くて前に滑って圧迫されていることもあるのです」(砂押さん)
久々のパンプスだからこそ、念には念を入れた試着で、快適で美しい一足を手に入れて。
【HEEL】ヒールが高くてもしっかりとした安定感を得られると、心地よくスタイルアップ!
かかとの真下に体重が乗っていることが安定感のポイント。脚に負担をかけないためにヒール自体の重さもチェックすることも大切です。
〈Point1〉
歩いたときにも、かかとがぴったりフィットしていることが大前提。浮いていると歩きにくいだけでなく、靴ずれが起こる原因にもなるので要注意。
〈Point2〉
かかとの真下に体重が乗っているだけでなく、床との接地面が大きいデザインならより安定感が。
■VARIATION1:トランペットヒール
■VARIATION2:キトゥンヒール
■VARIATION3:ブロックヒール
【TOE】自分の足の形に合ったトウの見極めが、包み込むような履き心地の決め手
〈Point1〉
まろやかなアーモンドトウは幅広足の人にも合いやすく、足先をスマートかつ華奢に見せてくれる
〈Point2〉
ボールジョイントは親指と小指の付け根を結ぶライン。ここの幅と靴幅が合っているかをチェック。履き口が浮いていたり、肉が乗っていたりするのは幅が合っていない証拠。
■VARIATION1:スクエアトウ
■VARIATION2:ポインテッドトウ
■VARIATION3:アーモンドトウ
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 小池紀行・池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 望月律子(KIND)
- EDIT&WRITING :
- 岡本治子、喜多容子(Precious)
- 取材協力 :
- 伊勢丹新宿店