「華のある人」とは、人目を惹きつけるような華やかさ、艶やかさ、美しさを備えた人のことです。「あの人、華があるわね」という言葉は間違いなく褒め言葉。少々の嫉妬も混じっているかもしれません。今回は「華のある人」を深掘り! その特徴を知り、あなたに似合う「華」を取り入れましょう。
「【目次】
- 「華のある人」を理解するための「基礎知識」
- 「華のある人」の具体的な「特徴」は?
- 「華のある人」の特徴と「使い方」がわかる「例文」4選
- 「類語」「言い換え」表現
- 「華のある人」の対義語は?
- 「華のある人」になるには?
【「華のある人」を理解するための「基礎知識」】
■意味
「華のある人」を理解するために、まずは「華」の意味を見ていきましょう。「華」にはいくつか意味がありますが、「華やかなこと、派手なこと、色彩の美しいこと。外観がよいこと」といったポジティブな意味のほかに、「見栄や虚飾。おごり」というネガティブな意味もあります。また、 能楽の世界では、「観客を惹きつける芸の美しさ。華やかさ。芸術美」を「花」と喩えています。世阿弥の『風姿花伝』に書かれた「秘すれば花なり秘せずは花なるべからず」という言葉は有名ですよね。そして、人気の歌舞伎役者や役者は「花形」と呼ばれます。ここから、芝居で人を強烈に惹きつける人を「華のある人」と言うようになりました。現在使われる「華のある人」は「華やかさ、艶やかさ、美しさを備えた人のこと」。そこにいるだけで、周囲の人の視線を惹きつけるようなオーラを発している人を指します。男女を問わず、使うことができますよ。
【「華のある人」の具体的な「特徴」は?】
■目力が強い
「目力」は「目の表情や視線が他人に与える印象」のこと。目の大きさとは関係なく、その人自身の意志や内面の強さなどが目の表情に表れているのです。「思わず引き込まれそうな」瞳に、私たちはその人自身がもつ「華」を感じ取ります。
■センスがいい
決して奇をてらわず、「これ見よがし」のファッションでもないのに、第一印象で周囲の目を惹きつけるセンスのよさを備えています。すれ違いざま、「二度見」してしまうような人のことですね。
■ポジティブなオーラがある
特別社交的なわけでもないのに、その人の周りには自然と人が集まります。「華のある人」には、一緒にいるとなんとなく心が華やぐパワーがあるのです。自分に自信があるため自己肯定感が高く、笑顔が魅力的であることも特徴です。
■姿勢がよく、立ち姿、歩く姿が凛として美しい
「華のある人」は単に目鼻立ちが整った人、なのではありません。立ち姿や仕草などに無駄がなく、凛とした華やかさが漂っています。
■清潔感と品がある
「華のある人」は周囲に媚びません。お高くとまっているわけではありませんが、相手が自然とリスペクトしてしまうような品格を備えています。
【「華のある人」の特徴と「使い方」がわかる「例文」4選】
■1:「華のある女性は確かに魅力的だ。自分に自信のある男性ほど、そんな女性に強く惹かれるものらしい」
■2:「華のある人は確かに魅力的だが、私のように自己肯定感が低い人間は、一緒にいると引け目ばかりを感じてしまう」
■3:「彼女は特別美人ではないのに、人を惹きつける華のある人だ」
■4:「華のある人はいつも周囲から大切にされているせいか、性格も素直な人が多い気がする」
【「類語」「言い換え」表現】
■オーラがある
■自然と人を惹きつける
■垢抜けている
【対義語は?】
「華のある人」という言葉の対義語でズバリなものはありませんが、ネガティブで自己肯定感が低く、愚痴っぽい──こんな人が対極と言えるのでは。それを「華がない人」なんで表現したりもします。
■影が薄い
■陰気
■暗い
■愚痴っぽい
■根暗
【「華のある人」になるには?】
女性でも男性でも、「華のある人」はとても魅力的で人を惹きつけます。どうしたら「華のある人」になれるのでしょうか。
■笑顔を絶やさない
生まれつきの容姿や自己肯定感の高さなど、すぐには真似のできないこともありますが、魅力的な笑顔を手に入れるためには、まず「不機嫌顔」から脱却しましょう! 口角の上がった「微笑み顔」は、恋愛はもちろん、仕事や金運など、素晴らしいご縁を引き寄せます。まさに「笑う門には福来たる」です!
■ポジティブ思考
人間は笑うことにより脳の働きが活性化し、体内には酸素が増えて血行がよくなります。副交感神経も活発になるため、自律神経のバランスも整います。特に楽しいことはなくとも、笑顔でいるだけで、脳は笑っていると勘違いし、同様の効果が得られることがわかっています。くよくよせず前向きな思考で、ポジティブなオーラを手に入れましょう!
■ファッションやメイク、美容へ投資する
見た目の清潔感は、美しい素肌から。肌の手入れが行き届いていると心の余裕も感じられますね。派手なファッションをする必要はありませんが、身だしなみは常に整えていたいものです。
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キラキラとしたオーラを放つ、「華のある人」は確かに魅力的ですね! とはいえ、「華がある」ことは個性のひとつ。全員が陽キャである必要がないのと同様、ひっそりと咲く「野の花」のような人も魅力的ですよね。あなたの周りに「華のある人」がいたら、その人の魅力の要因を観察してみましょう。「これは私に欠けている要素だな」「私にも合うな」と感じたら、参考にしてみるのもいいかもしれません。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『全文全訳古語辞典』(小学館) :