東京・銀座の「シャネル銀座ビルディング」最上階に位置する「ベージュ アラン・デュカス 東京」。フレンチの巨匠、アラン・デュカス氏のエスプリが息づく、スタイリッシュなコンテンポラリーフレンチレストランです。
2023年4月7日にリニューアルした「ベージュ アラン・デュカス 東京」は、さらにエキサイティングで新鮮なダイニング体験を提案するレストランへと進化。デュカス氏の愛弟⼦、総料理⻑の上岡彰彦氏がフランス料理のテクニックを駆使し、国内最⾼の旬の⾷材をフランス料理の技法を⽤いて仕⽴てた極上の料理が堪能できます。
リニューアルオープンに際し、アラン・デュカス氏が来日。そのなかで行われたメディア向けの試食会に参加したPrecious.jpライターが、実食レポートで料理の詳細をお伝えします。
「ベージュ アラン・デュカス 東京」シェフおまかせコースを実食レポート
エレベーターを降りてラウンジに⾜を踏み⼊れると、壁を彩る圧倒的な存在感を誇るアート作品に⽬を奪われます。
2022年にシャネル・ネクサス・ホールで開催されたフランス⼈写真家、アンヌ ドゥ ヴァンディエール氏の展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ⼿」にて披露された、美しい物語を紡ぎ出すアトリエの職⼈たちの⼿に
フォーカスした写真作品が並びます。
ラウンジの先には、木材や銅、漆などの多彩な素材と柔らかな色彩を用いたダイニングルームが。今回のリニューアルで、上質でエレガントな雰囲気は残したまま、よりカジュアルに楽しめるダイニングへと生まれ変わりました。窓が広く開放的で、洗練されていながら温かみのある空間は、大切な人とのお食事のシーンにぴったりです。
「ベージュ アラン・デュカス 東京」の総料理長には、アラン・デュカスのレストランで10年以上に渡り研鑽を重ねた上岡彰彦氏が就任。伝統と革新を取り入れ、旬の素材を活かした新たなメニューが誕生しました。
最高級のフランスの食材と厳選された日本の旬の食材を使用することはもちろん、テーブルウェアからワインとのペアリング、料理の味わいまでのすべてが調和した、記憶に残るダイニング体験を提供してくれます。
プリフィックスタイルのコースメニューは、ランチのみの¥12,000のコースと、¥16,000のコース、そしてシェフおまかせメニューとなる¥25,000のコースの3種類。
ラウンジでは、13:30~15:30の時間帯でアフタヌーンティー(¥5,800、シャンパン付き ¥8,000)も楽しめます。
今回は、アミューズ、ア・ラ・カルトよりお好みの3皿(前菜、魚料理、肉料理)、デザートからなる¥16,000のコースをいただきました。
■1:野菜そのものの味を楽しむ「フィンガーフード」
まずは、グリルで焼いた旬のかぶとにんじんに野菜のピューレを添えたフィンガーフードから。素材そのものを活かして引き立てたシンプルな味わいに、これから出てくる料理への期待が高まります。
■2:歯ごたえのある真鯛の昆布締めが隠れた「天然真鯛のマリネ 昆布風味 柑橘 ひよこ豆 唐辛子 ゴールドキャビア」
続いては、メレンゲのようなシュワシュワしたムースに覆われたアミューズ・ブーシュが登場しました。
スプーンを入れると、なかにはひよこ豆や昆布締めした真鯛などが入っています。ムースに包まれたなめらかで優しい和の味わいと食感の楽しさが、さらなる食欲を刺激します。
■3:ぷりっとしたアスパラガスが美味「アスパラガスとモリーユ茸 ミモザのガルニチュール」
前菜は、旬のアスパラガスをボイルし、細かく切ったアスパラガスを混ぜたミモザ、アスパラガスのピュレのエスプーマと共にいただく、アスパラガス尽くしの春らしい一皿。彩りも春らしく、味わいからも春を感じられる、旬の旨みをたっぷりと閉じ込めた料理です。
アスパラガスのぷりっとした歯ごたえとおいしさを存分に味わえました。
■4:さっぱりした初カツオを濃厚ソースでいただく「初カツオのグリル 海藻のソース」
旬の初カツオをグリルし、赤大根やきゅうり、ねぎなどの薬味を合わせた魚料理。
グリルされた初カツオは、弾力があってクセのないあっさりとした味わい。そのカツオにかかっているのは、バターに魚介の出汁や海苔の味わいを混ぜてレモンの酸味をアクセントにした磯の香りがするソースです。コクがあって濃厚でありながら爽やかさもある、やみつきになる味わいで、さっぱりしたカツオによく合います。
■5:肉の旨みとおいしさを最大限に味わえる「国産牛のグリル 新じゃがいもと赤玉ねぎ」
肉料理は、国産牛をシンプルにローストしてお肉のおいしさを最大限に楽しめる一品。ほどよくさしの入った国産牛はミディアムレアに焼かれ、口に入れるとやわらかくてとろけるおいしさ。
添えられているのはミョウガと、赤玉ねぎを主体とした野菜と赤ワインのピュレ、そしてバターを挟みながら何層にも重ねてオーブンでじっくりと焼き上げた新じゃがいも。お肉と一緒にいただくと、お肉の旨みがさらに引き立てられておいしいですよ。
■6:デザートはたっぷり4品
料理をいただいたあとのデザートとして登場したのは、さわやかなオレンジのシャーベット。マーマレードのムースが添えられ、さっぱりとした酸味がお口直しにもぴったりです。チリパウダーが振りかけられてほんの少しだけピリッとした苦味、辛味がいいアクセントになっています。
アラン・デュカスといえば、やはり世界中の厳選されたカカオ農園で生産された最高級のカカオ豆から作られるル・ショコラ・アラン・デュカスのショコラ。2018年にフランス以外で初めてのショコラ工房を東京・日本橋にオープンし、2023年3月に日本上陸5周年を迎えたことでも話題です。
デザートには、ル・ショコラ・アラン・デュカスのオリジナルブレンド ノワールを使ったショコラムース「カレ・シャネル」も登場しました。
ゴールドのカメリアが描かれたグラサージュのなかには、ショコラのムース、グルテンフリーのビスキュイ・ショコラ、カラメル・サレ、ライスパフとカカオニブ、そばの実のフィヤンティーヌ、クルスティアン・シリアルが層になっています。
ムースの濃厚なおいしさもさることながら、さまざまな食感が楽しめるので、濃厚でもまったく飽きずにペロリといただけます。
カレ・ショコラには、ショコラアイスも添えられています。なかにカカオニブとそばの実、黒米が入っていて、こちらも豊かな食感とかすかな苦味がアクセントになったアイスです。
最後に、ひと口でいただけるピスタチオのサブレとル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレート、いちごのマリネで締めとなりました。
素材そのものの味わいを活かした極上のフレンチが次々と登場し、それぞれのお料理に合うワインのペアリングも提案していただける、大満足のコースでした。
また、屋上テラス「ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード(LE JARDIN DE TWEED)」もリニューアルオープン。ツイード柄に刈り込まれた草木に囲まれた庭園が演出する開放的な空間で、京都の伝説的バーテンダーとして知られる西田稔氏が監修するドリンクやフィンガーフード、スイーツなどを楽しめます。
2004年のオープン以来、東京のファインダイニングのランドマーク的存在として進化し続けてきた「ベージュ アラン・デュカス 東京」。よりカジュアルでエレガントに生まれ変わった空間で、季節のフレンチを味わってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ベージュ アラン・デュカス 東京
- 営業時間/11:30~15:30(13:30 LO)、17:30~22:00(20:00 LO)
定休日/不定休 - TEL:03-5159-5500(問い合わせ・予約専用)
- 住所/東京都 中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング10階
関連記事
- 「べージュ アラン・デュカス 東京」ルーフトップバーがリニューアルオープン! 開放的なテラスで特別なひと時を
- シャネルから上品な煌めきを宿したパンプスが新登場!夏スタイルをリュクスに導く新作スリングバックシューズに注目
- 絶対に喜ばれる「母の日スイーツ」11選|「鶴屋吉信」や「ピエール マルコリーニ」など
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美