恵みの雨降る季節は、垂れ込める雲を憂うより、四季の営みを愛でながら、しっとりと和の暮らしを楽しみたい。

さらりと涼しく、風通しのいい麻や綿の上等なゆかたに白い半襟と足袋を合わせれば、夏着物に準じる品格が生まれて、ひと足早く、日本の美しい夏が始まりを告げます。

雑誌『Precious』7月号では、特集【青梅雨にゆかたでさらり夏支度】を展開。今回は特集の中から、大政 絢さんがまとう小千谷縮の上品な淡色ゆかたの着こなしをご紹介します。

うっすらと梅雨明かり。夕刻の待ち合わせにはさらり、麻のゆかたで

大政 絢_1,着物_1
無地のゆかた[仕立て代込み]¥148,500・帯締め¥15,400(田園調布 秀や)、麻染名古屋帯「雪輪に雪華紋」¥105,600[仕立て代別](竺仙)、バッグ¥66,000(和光〈ロド〉)、草履/参考商品(銀座ぜん屋本店)、象牙水晶玉かんざし¥74,800(銀座かなめ屋)、その他/私物

淡色の小千谷縮に目にも涼しげな雪柄の帯で夏着物の気品をまとう

雨音が途絶えたら、ほんのり紅を差して、淡色の装いで観劇へ。

小千谷縮もまた、夏着物としても着られる上等な麻のゆかた地のひとつ。淡いラベンダー色の上品な発色は小千谷縮ならでは。瓶覗色とも呼ばれる白に近い藍色の帯にあしらわれた雪柄も、涼を感じさせる夏の定番モチーフ。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
熊澤 透
STYLIST :
青木貴子(WHiTEBOX/人物)、来住昌美(静物)
HAIR MAKE :
ヘア/hiro TSUKUI(Perle)、メイク/川原文洋(UM)
MODEL :
大政 絢(Precious専属)
EDIT&WRITING :
藤田由美、佐藤友貴絵(Precious)
着付け :
石山美津江