雑誌『Precious』7月号では、眺めて幸せ!食べて幸せ!笑顔こぼれる「焼き菓子」を特集。老舗の味から、不定期販売の幻の品、とっておきまで。夏だって、アイスティーやビール、ワインと合わせて楽しみたい!
小麦粉と卵とバター。この3つを中心につくられるのに、味も形もさまざまで奥が深い焼き菓子。それは、日常に幸せな時間をもたらしてくれます。片手で手軽につまめる名品をご紹介。
今回は、「菓子屋シノノメ」と「シヅカ洋菓子店 三田本店」の焼き菓子をお届けします。
王道アップデート。少しずつ変わり続けているから、常に新鮮な美味しさ。
■1:「菓子屋シノノメ」のハーブとライムのケーキ・メープルのマドレーヌ・黒烏龍茶のマドレーヌ
控えめに個性的な烏龍茶の風味の虜
カウンターの大皿に盛られた「黒烏龍茶のマドレーヌ」は、オーナーにとって身近な存在であるお茶のひとつ、良質な烏龍茶の茶葉と、濃く煮出した烏龍茶ミルクを使って焼き上げるスペシャリテ。発酵バターのコクと共に広がる茶葉の豊かな香りが素晴らしく、外側はカリッとしていて、中はしっとり。’17年のオープン以来、買い求める人が絶えない。季節ごとに3~4種類の味があるパウンドケーキは冷やして食べても美味しく、そして、甘すぎない。飾らないのに奥が深い味で、どれも繰り返し食べたくなる。
SHOP DATA
- 菓子屋シノノメ
- 営業時間/12:00〜19:00
- 休業日/水曜
- 住所/東京都台東区蔵前4-31-11 1F
■2:「シヅカ洋菓子店 三田本店」フィナンシェ
人にも地球にも優しい、シンプルな美味しさ
環境負荷の少ない栽培方法でつくられた原料をできるだけ使い、素材本来の味を引き出す。地球にも食べる人にも優しい焼き菓子のなかで、控えめながらも確かな存在感を発揮しているのがフィナンシェ。
マドレーヌと違うのは、卵白と焦がしバターを使うこと。国産の良質な小麦粉、平飼い卵の有精卵や鹿児島産のきび糖などを使い、素朴ななかにコクのある味わいを表現している。材料も工程もシンプルだからこそ感じる良質な小麦粉のうま味と甘み。「もっと食べたい。誰かに贈りたい」という優しい連鎖が広がる。
SHOP DATA
- シヅカ洋菓子店 三田本店
- 営業時間/11:00〜18:00
- 休業日/火曜
- TEL/03-6381-7770
- 住所/東京都港区三田5-4-10
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 西㟢弥沙
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、佐藤友貴絵(Precious)