『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回は、独創的なデザインのコスチュームジュエリーで世界のファッショニスタから愛されている「サイモン・アルカンタラ」にフォーカス! 犬走さんが着目した魅力や、スタイリングのアドバイスをご紹介します。

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目を集める。

着こなしの洗練度を一気に高める「サイモン・アルカンタラ」マジック!

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左/「サイモン・アルカンタラ」のチョーカーとペンダント。右/透け感のあるネイビーのシャツに重ねづけして。

『Precious』本誌にもしばしば登場してきた「サイモン・アルカンタラ」のコスチュームジュエリー。気鋭のジュエリーデザイナー、サイモン・アルカンタラ独自の「ハンドウィービング(手でストリングスを編み上げる手法)」によってつくりだされるコスチュームジュエリーは、どれもユニークで唯一無二の個性を発揮します。

シグネチャーはカラーストーンを駆使したフープピアスでですが、犬走さんが選んだのは、ふたつのチョーカーと大ぶりのモチーフが印象的なロングネックレス。

「マスク生活の頃はこういうアクセサリーとかジュエリーのおしゃれに気が乗らなかったのですが、この夏からまた、ジュエリー心が目覚めたようで(笑)」(犬走さん)

アメリカ・ニューヨークに生まれ育ち、バレエダンサーからジュエリーデザイナーにに転進したという異色の経歴ををもつサイモン・アルカンタラ。その作品の主役は、「ジュエリーではなくあくまでも身につけるその人自身」というのが彼のジュエリーメイキングのフィロソフィーだそう。

「どの作品も、とても個性的でアーティスティックな佇まいでありながら、意外なほどコーディネートしやすいんです。特にシンプルな服の効かせ技に取り入れると、一気に洗練度が高まります。見る人が見ればわかる、というさりげないラグジュアリー感も魅力ですね」(犬走さん)

■1:首まわりを輝かせ、印象を引き締めるチョーカー

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シグネチャーであるフープピアスにも通じる、シンプルなフォルムのチョーカー。

なかでも犬走さんが「使いやすい!」と注目しているのがこちらのチョーカー。

「この季節は首まわりにスカーフをするのは暑いけれど、なにかひとワザ欲しいなというときに本当に便利です。軽いからつけ心地もよくて着脱も実に手軽。秋冬になったらニットの首元に合わせるのもよさそうです」(犬走さん)

ブラックのストーンがあしらわれているほうはすでに自分でも購入し、シャツやクルーネックのカットソーといった、シンプルなトップスに合わせて活躍中とのこと。ほかの色も買い足したいと思うほど、目下のお気に入りアイテムとなっています。

■2:ドラマティックに着こなしを彩るロングネックレス

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「Sacred Geometry(神聖幾何学)」をテーマにしたモチーフが非凡な個性を発揮するコットンコードのネックレス。

フープピアスと並び「サイモン・アルカンタラ」を象徴するのが、長めのブラックのコットンコードに幾何学的なモチーフを組み合わせたネックレス。数あるバリエーションのなかから、犬走さんは円形のストーンとそれを取り囲むリングが重なるモチーフをセレクト!

「サイモン・アルカンタラは今、宇宙や自然からたくさんのインスピレーションを得て、新たな世界を切り拓いているそう。ハンドウィービングによる彼のコスチュームジュエリーはアートにも通じていて、静かな迫力が漂っています。大人の女性から、ますます注目されていくに違いありません」(犬走さん)


これまで国内では「ストラスブルゴ」でのみの取り扱いだった「サイモン・アルカンタラ」ですが、犬走さんはファッション業界で20年以上のキャリアをもつ植原ほの氏が主宰するアポイント制のサロン「THE SALON BY NORTH」で購入したそう。アイコニックな正統派ジュエリーでは醸せない個性と洗練をや宿すコスチュームジュエリーを取り入れて、おしゃれをブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか。

※私物に関しての各ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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PHOTO :
田中麻衣(小学館)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生