慣用句「水母の骨」…なんと読む?「すいぼのほね」ではありませんよ!
明日、8月1日は、国土交通省の定めた『水の日』です。水資源の有限性や水の貴重さ、及び水資源開発の重要性を啓発する目的の記念日で、日付は、1年でもっとも水の使用量の多い月としての8月の始まりの日が選ばれました。この日から1週間は「水の週間」として節水を呼びかけています。とうことで本日は「水」という字の入った慣用句から、日本語クイズをお送りします。
【問題1】慣用句「魚と水」ってなんと読む?
「魚と水」という慣用句の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「密接な関係。親しい間柄」を意味する慣用句です。ことわざ「魚心あれば水心」と同じように「魚」「水」を読みます。
<使用例>
「A社とB社は、もとは同じ老舗から暖簾(のれん)分けしていて、現在も魚と水の間柄よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 魚と水(うおとみず) です。
ビジネス文書などにこの慣用句が入る場合もありますので、誤読にお気をつけください。「魚と水(うおとみず)」は、切っても切れない関係にあるもの同士、ということで「密接な関係(親和性・関連性が非常に高い二者)」や「非常に親しい間柄(夫婦、恋人、親友など)」をたとえた慣用句です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】慣用句「水母の骨」ってなんと読む?
慣用句「水母の骨」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ありえないものごと。また、非常に珍しいものごと」を表す慣用句です。
<使用例>
「財布の紐の固いCさんから差し入れだなんて、水母の骨だわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 水母の骨(くらげのほね) です。
水母(くらげ)には骨がないことから、「ありえないこと」または「非常に珍しいこと」をたとえた慣用句です。
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本日は、8月1日『水の日』にちなんで、「水」という字の入った慣用句から、
・魚と水(うおとみず)
・水母の骨(くらげのほね)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国土交通省ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱