旬を程よく取り入れた上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。

ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。

そんな2人のファッションにフォーカス。今回は今夏公開の映画『バービー』に登場するような、全身ピンクのドーリーなルックをピックアップしました。気分が晴れやかになるスタイリングをぜひご覧ください。

ブラッシュピンクのワンピース×ホワイト小物

■1:キャサリン皇太子妃は…潔く一枚でスッキリと着映えて

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ふんわり袖とスカートがドーリー。

2023年6月28日、イギリス・ロンドンにてV&A児童博物館のヤングV&Aの正式オープンに出席。ビューラ ロンドンのミディ丈ワンピースは、クレープ素材にフィット&フレアなシルエットが特徴。ポインテッドトゥのパンプスで切れ味を加えて着こなしています。

■2:ダイアナ元妃は…白をトッピングして優美さアップ

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ジョン・ボイドのハットもピンクで統一。

1985年4月30日、イタリアのシチリア島を訪問。キャサリン・ウォーカーのドレスは、構築的なトップスと、腰下からプリーツになったスカートの、セットアップのようなデザイン。パールのチョーカーやクラッチ、ストッキング、パンプスで白をブレンドし、エレガンスを高めています。

ペールピンク×ピークドラペル、パールのアクセント

■3:キャサリン皇太子妃は…パールの艶めきでパンツスタイルをフェミニンに

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足元も白を選び、軽やかに仕上げています。

2023年5月25日、ロンドンのファウンドリング・ミュージアムを訪問。最愛ブランド、アレキサンダー・マックイーンのジャケットとシガレットパンツのセットアップを着ています。同じトーンのブラウスをインナーに合わせ、パールのバックルが目を引くベルトをオン。イヤリングにもパールを選び、女らしくまろやかな艶めきを添えています。

■4:ダイアナ元妃は…コートドレスの華やかさを一枚で堪能

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ネットのあしらわれたフィリップ・サマーヴィルのハットが華やかさを後押し!

1990年10月、ロンドンのセント・ポール大聖堂で行われた感謝祭の礼拝に出席。キャサリン・ウォーカーのコートドレスをまとって。しっかりとしたショルダーラインとIラインが特徴の一着は白とピンクの元妃らしいチェック柄。パールをゴールドで縁取った大きめボタンに品格が光ります。

ホットピンクのワンピースコーデ

■5:キャサリン皇太子妃は…シャツワンピースをエスパドリーユでカジュアルダウン

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左薬指にはダイアナ元妃のものを譲り受けたリングが。

2023年5月22日、チェルシーフラワーショーにて。濃淡のピンクをあしらったME+EMのワンピースに、カスタニエールのエスパドリーユでリラックスな空気感を添えています。歩くたびにしなやかに揺れる、プリーツの動きと素材感が優雅!

■6:ダイアナ元妃は…ドットで品よくまとめたオールピンク

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明るめカラーのストッキングで清楚に。

1985年4月、イタリア・ローマのバチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂を訪問。ドナルド・キャンベルのピンクのドレスは、インパクトのあるホットピンクながら、胸元や袖の控えめなドレープのディテールと、細かいドット柄で上品な印象。ワンピースより濃いピンクのバッグとパンプスで着こなしを引き締めています。

煌めき&艶めき!マゼンダピンクの華やかドレス

■7:キャサリン皇太子妃は…圧倒的な煌めきが目を引くモダンなガウン

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モードなセンターパートのヘアが現代的なドレスにマッチ。

2022年3月21日にベリーズのカハル・ペチでベリーズ総督主催の特別レセプションに出席。アップカミングなブランド、ザ・ヴァンパイアズ・ワイフのマゼンタピンクのメタリックドレスをまとっています。ひらめく袖と華やかな煌めき素材で華やぎ感十分。ドレスの強さに負けない、ドロップタイプのイヤリングで着こなしをさらに盛り上げています。

■8:ダイアナ元妃は…タフタの光沢感が可憐なピンクをエレガンスへと導いて

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ティアラはダイアナ元妃が生まれたスペンサー伯爵家のもの。

1983年4月11日、ブリスベンの国賓レセプションにて。ピンクのビクター・エデルスタインのドレスとスペンサー・ティアラを着用しています。両肩のリボンがキュートなデザインですが、たっぷり使用されたタフタ素材の艶めきと、ゴージャスなジュエリーに風格が漂います。

桜ピンク×深めVのスッキリネックライン

■9:キャサリン皇太子妃は…オリエンタルな雰囲気漂うフィット&フレアワンピース

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アヌーシュカのパールイヤリングで顔まわりを華やかに。

2012年9月11日、シンガポール植物園を訪問した際の一枚です。蘭の模様があしらわれたピンクの膝丈ワンピースは、「着物スタイル」と称された胸元が特徴的な、ジェニー・パッカムのもの。ふんわりスカートの可憐なシルエットを端正なディテールが格上の洗練に導いています。

■10:ダイアナ元妃は…リボンとボタンがアイコニック!ユニフォーム風ワンピース

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白小物を合わせてソフトな淡色コーデを完成。

1988年1月、オーストラリアのメルボルン空港に到着した際の装いです。こちらもビクター・エデルスタインによるワンピース。深いVを描くネックラインとハイウエストなデザインがスッキリ見えを叶えています。襟元のリボンと、胸下からズラッと縦2列に並んだボタンが特徴的。淡いピンクが個性的なディテールを柔らかくまとめています。


キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃の「バービーコア」スタイルをご紹介しました。キュートなピンクには黒や茶などのダークな締め色を使わず、小物は白や同系色でまとめるのが共通点のよう。この夏注目のドーリーなドレスアップ、ぜひ2人のスタイリングを参考に、心ときめく装いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子