6月のロイヤルアスコット(競馬)が終わると、次はウィンブルドン選手権! グランドスラムのひとつであり、イギリスの夏を彩る社交界のイベントでもあるテニストーナメントは、観客に華麗な顔ぶれがそろうことでも知られています。選手には白いユニフォームの着用が定められていますが、観戦するのに特にドレスコードは存在しません。とはいえ、歴史ある大会や選手たちのスポーツマンシップに敬意を示し、Tシャツにショートパンツのようなスポーティなスタイルは実は少数派。イギリス社交界流優雅な観戦コーデをチェックしていきましょう。
■1:キャサリン皇太子妃は…ミントグリーン×ホワイトがフレッシュ!洗練ジャケットスタイル
2023年7月4日、2日目に登場したキャサリン皇太子妃。開幕前には、グランドスラムを達成したテニスチャンピオン、ロジャー・フェデラーとテニスを練習する様子が大会ホームページに公開され、その鮮やかなプレイと、筋肉美でも注目を集めました。うって変わって、この日はバルマンのダブルブレストジャケットにプリーツのミディスカートの装いを披露。強調されたショルダーラインが同ブランドらしく、ほどよいモード感を添えています。グリーンも白もウィンブルドンのオフィシャルカラー。ドロップタイプのパールイヤリングで艶めきを顔まわりにプラスし、清々しいスタイリングを完成。
■2:アナ・ウィンターは…ジュエリーで個性をひと匙!ロイヤルファッションなスタイルで登場
連日登場しているテニスフリークのアメリカンヴォーグ編集長、アナ・ウィンター。2023年7月10日の8日目は、ドットのミディ丈ワンピースにクラッチバッグで登場し、キャサリン皇太子妃を思わせるロイヤルなコーディネートを披露していました。クレープ素材のような落ち感のある生地に細かいプリーツがスッキリ見えを叶える一着は、上品な白のクラッチバッグを合わせ品格を高めています。グラマラスなカラーストーンのネックレスを色違いでレイヤードして、大胆な華やぎ感をオン! コンサバにまとめ過ぎずに自分らしさを添えて、ファッションのプロらしくツイストの効いた装いに仕上げています。
■3:シエナ・ミラーは…ワイドパンツとウェッジソールが脚長に導く!Y2Kなパンツアンサンブル
女優のシエナ・ミラーも連日観戦。2023年7月9日の7日目は、ラルフ・ローレンのセットアップで登場しました。ブルーにホワイトのストライプが夏らしく、縦のラインを際立たせてスタイルアップ。レトロな厚底サンダルを選ぶことで、エッジーさを効かせてモード感をひと匙添え、今どきなスタイリングを完成しています。
■4:ケイティ・ペリーは…オードリー風が可憐!オーランドとリンクコーデ
5日、婚約者のオーランド・ブルームとセンターコートに現れた歌手のケイティ・ペリー。オフショルダーのネイビートップスに、細かいドット柄のスカーフを巻いています。同じくネイビーのチェック柄ジャケットで現れたオーランドと、程よく調和の取れたスタイリングが上品。写真では隠れてしまっていますが、ボトムはクリームカラーを選び、端正でコントラストの効いたコーディネートにまとめています。
■5:エル・ファニングは…最愛カラー、ホワイトを軸にロング&リーンなミニマルスタイル
7月4日の2日目に現れた女優のエル・ファニング。白シャツに白パンツ、白バッグに白スニーカーというオールホワイトルックはオプティカルなトーンが視線を奪います。ベージュのトレンチコートを羽織ってまろやかさを添えて、シンプルシックなスタイルを完成。
■6:アレクサ・チャンは…パープルのニットでアクセントをオン!こなれたデニムコーデ
7日目にモデルでTVプレゼンターのアレクサ・チャンをキャッチ。肩章やダブルポケットがサファリ風のコットンツイルシャツに、センタープリーツが入ったスリムデニムを合わせたベーシックな装いが、会場ではかえって新鮮です。パープルのニットをスカーフのようにサイドめの位置で結び、華やかさを添えて。パテント素材のオープントゥな足元でフェミニンさを高めています。
■7:レディ・アメリア・ウィンザーは…プレイフルなバッグでワンピースの世界観を盛り上げて
7月7日に登場したレディ・アメリア・ウィンザー。オーストラリアブランドのパームヌーサによるワンピースは、白地にバタフライプリント、肩で結ぶ大きなリボン、裾にあしらわれたフリルで愛らしさ満点。ルル・ギネスのハウスを模ったバッグがドリーミーな世界観をさらに引き立てています。
■8:カーラ・デルヴィーニュは…マニッシュなジャケットコーデでスタイリッシュに登場
7月10日には、スーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュはガールフレンドでミュージシャンのミンクとともに観戦。オールブラックスタイルにオーバーサイズなベージュのジャケットを羽織り、シックな配色でまとめています。胸元のチェーンやパンツの艶感、ベルトのメタルバックルでどことなくロックなテイストも。チャンキーソールのレースアップシューズでモードなマスキュリンルックを完成。
■9:エリザベス・マクガヴァンは…大人の余裕を感じるかっこよさ!視線を奪う真っ白なスリーピース
7月5日の3日目、人気ドラマ『ダウントン・アビー』のグランサム伯爵夫人コーラ役でもお馴染みの女優、エリザベス・マクガヴァンをキャッチ。役柄の、ドレスのイメージを覆すような辛口スリーピーススーツを選んでいます。オーバーサイズに今どきなこなれ感が漂いクール! インナーのネイビーシャツは胸元を深めにあけ、抜け感を添えて小粋に着崩しています。
■10:ライラ・モスは…ケイトの愛娘・ライラはペールブルーのスリップドレスで華やかに
7月9日に現れたモデルのライラ・モス。肌映えを叶えるペールブルーのワンピースはフロアレングスに美しい光沢素材が特徴。無造作なダウンヘアもあいまって、母親であるケイト・モスが1990年代にまとっていたドレスを彷彿とさせる着こなしにまとめています。
キャサリン皇太子妃をはじめ豪華なセレブリティが揃った「ウィンブルドン選手権2023」での装いをご覧いただきました。
6月の終わりから旬を迎えるいちごと、ピムズ(サマーカクテル)を楽しみながら試合観戦…。そんなスタイルに似合う、優雅な装いにイギリスらしさを感じますね!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images(人物)
- WRITING :
- 神田朝子