東京・丸の内という都心にありながら自然と水に恵まれたラグジュアリーホテル「パレスホテル東京」6階のラウンジバー「プリヴェ」では、隣接するフランス料理「エステール」のシェフ・小島 景氏とペストリーシェフ・ノルマン ジュビン氏が手掛けるアフタヌーンティー 「テール エ メール」の提供が始まりました。

ティー_1,スイーツ_1,ホテル_1,東京_1
6階のラウンジバー プリヴェ

緑溢れる景色を眺めながらいただける新アフタヌーンティーは、エステールのコンセプトである「大地(LA TERRE)と海(LA MER)の出会いの物語を紡ぐ場所」より名付けられたもの。

ティー_2,スイーツ_2,ホテル_2,東京_2
「アフタヌーンティー “テール エ メール”」¥8,000 /グラスシャンパーニュ付き ¥10,400(税込み・サービス料別)

使用するスタンドも、エステールのコンセプトと皇居外苑の豊かな自然をイメージした、本アフタヌーンティーのためのオリジナルデザインで、ヨーロッパの伝統的な金属加工の技法を用いて作られたものなんだそうです。

シェフが腕によりをかけたメニューが並ぶ、こだわり満載のフレンチアフタヌーンティーを、Precious.jpライターの感想を交えて、詳しくご紹介いたします。

「アフタヌーンティー  “テール エ メール”」実食レポート

ひと口サイズの本格フレンチ「ピッツァ スライダー」

ティー_3,スイーツ_3,ホテル_3,東京_3
「ピッツァ スライダー」

スタンド上段には、コロンとした形が可愛いらしい4種の「ピッツァ スライダー」。一人用のピザをイメージして作られたものですが、ミニサイズのハンバーガー「スライダー」のような形をしていることから、このような名称になったそう。

スイスチャードの葉を練り込み、ジャガイモフレークを少し加えることでコクを出したというフォカッチャのようなバンズは、焼き目がついていて香ばしく、どの具材ともしっかりマッチしていました。

ひとつ目の具材は、キングサーモンとズッキーニ。シェフが以前住んでいたフランス・ニース近辺でしか作られていない種類のズッキーニの種を持ち帰り、現在鎌倉の農家で栽培してもらっているというズッキーニ。イワシの燻製も練り込まれているため、奥深い味わいです。

ふたつ目は、日本海で採れたスズキ・キャビア・京都の賀茂ナス、3つ目は、天城軍鶏・サマートリュフ・トマトのマーマレードがサンドされています。

ティー_4,スイーツ_4,ホテル_4,東京_4
熊本のあか牛がサンドされた「ピッツァ スライダー」

4つ目は、シェフが以前働いていたモナコのレストランで提供していた牛肉にゆかりのある熊本のあか牛に、オニオン、人参、かぶ、セロリが入ったもの。柔らかくて旨味たっぷりのお肉と野菜の甘みが口いっぱいに広がる、至福の逸品です。

毎朝市場で仕入れた野菜が並ぶ「季節野菜と季節野菜のソース」

ティー_5,スイーツ_5,ホテル_5,東京_5
「季節野菜と季節野菜のソース」

中段には、シェフが毎朝鎌倉の市場から仕入れる、新鮮な旬の野菜が並びます。この日は、ビーツ、なす、パプリカ、ズッキーニ、トマト、ジャガイモの6種類。ビーツの葉が入ったソースがまたおいしいので、たっぷり付けていただくのがおすすめですよ。

シェフ自慢の「パン オゾリーブ」と「季節野菜のクリーム」

ティー_6,スイーツ_6,ホテル_6,東京_6
シェフが就任して、最初にリニューアルしたのが「パン オゾリーブ」
「季節野菜のクリーム」
「季節野菜のクリーム」

イタリア・リグニア地方を代表する小粒の黒いオリーブが入った「パン オゾリーブ」も、シェフ自慢のひと品。この日は夏のアスパラガスが使われた「季節野菜のクリーム」でしたが、ほどよい塩味となめらかなクリームが、オリーブのパンと相性抜群でした。

見た目と中身が違う!趣向を凝らした繊細なスイーツ

ティー_7,スイーツ_7,ホテル_7,東京_7
写真上から時計回りに「抹茶とアプリコットのフラン」「エストラゴン風味のババ」「ピスタチオのパリブレスト」「レモンのタルト」「キウイ」、中央には「ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレート」

スタンド下段の皿には、6種類のスイーツが並びます。「抹茶とアプリコットのフラン」は、パリっとしたパイで囲われた中に抹茶の層が隠れており、中央にはアプリコットのジュレが入っています。味わいと食感が異なる3つのタイプの抹茶が入っているので、抹茶の味を長く楽しむことができました。

「エストラゴン風味のババ」は、エステールで提供するデザートをアフタヌーンティー用に小さくしたもの。ラム酒が香る大人味なので、個人的にはこのくらいのサイズ感がちょうどよかったです。

「レモンのタルト」は、メレンゲやレモンクリームのほか、ジンジャーが入っているためちょっぴりスパイシーな味わい。上にのっているピンク色の粒は、レモンキャビアというフルーツで、プチプチとした食感と酸味がアクセントになっています。

そのほかに「ピスタチオのパリブレスト」「キウイ」「ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレート」がありますが、一番気になるのは「キウイ」。シェフからも「サプライズ!」としか説明がなかったため、ワクワクしながらナイフを入れてみると……。

ティー_8,スイーツ_8,ホテル_8,東京_8
「キウイ」をカットすると現れる美しい層

内側に、キウイのジュレとアーモンドのビスキュイが美しい層が隠れていました。果実とみずみずしいジュレが一体となり、そこにアーモンドのビスキュイが加わった上品なスイーツは、いち押しです。

ティー_9,スイーツ_9,ホテル_9,東京_9
「味噌とサワラク産黒コショウ」

別皿でもう一品、ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレートを使用したデザートの「味噌とサワラク産黒コショウ」があります。味噌風味のクッキーとサワラク産の黒コショウが、ダークチョコレートのムースにパンチを効かせていました。

ラウンジバー 「プリヴェ」でしか飲めない紅茶も!

ティー_10,スイーツ_10,ホテル_10,東京_10
力強くも優しい味わい「和紅茶 プリヴェオリジナルブレンド」

飲み物は、紅茶、コーヒー、日本茶が用意されていますが、おすすめは豊富な種類が揃う紅茶です。

パレスホテル東京の中でも、ラウンジバー「プリヴェ」でしか提供していない紅茶も多数あるのだそう。どの紅茶を選べばいいか迷う場合は、ロンネフェルト社認定のティーマスターの方に味の好みを伝えると、アドバイスしていただけますよ。


まるでフランス料理のコースを凝縮したかのような、「アフタヌーンティー “テール エ メール”」。スイーツが多く並ぶアフタヌーンティーとは少し違った新たな食体験を、ぜひ堪能してみてください。

※メニュー内容は入荷状況や時期により変更になる可能性があります。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美