東京・丸の内という都心にありながら自然と水に恵まれたラグジュアリーホテル「パレスホテル東京」6階のラウンジバー「プリヴェ」では、隣接するフランス料理「エステール」のシェフ・小島 景氏とペストリーシェフ・ノルマン ジュビン氏が手掛けるアフタヌーンティー 「テール エ メール」の提供が始まりました。
緑溢れる景色を眺めながらいただける新アフタヌーンティーは、エステールのコンセプトである「大地(LA TERRE)と海(LA MER)の出会いの物語を紡ぐ場所」より名付けられたもの。
使用するスタンドも、エステールのコンセプトと皇居外苑の豊かな自然をイメージした、本アフタヌーンティーのためのオリジナルデザインで、ヨーロッパの伝統的な金属加工の技法を用いて作られたものなんだそうです。
シェフが腕によりをかけたメニューが並ぶ、こだわり満載のフレンチアフタヌーンティーを、Precious.jpライターの感想を交えて、詳しくご紹介いたします。
「アフタヌーンティー “テール エ メール”」実食レポート
ひと口サイズの本格フレンチ「ピッツァ スライダー」
スタンド上段には、コロンとした形が可愛いらしい4種の「ピッツァ スライダー」。一人用のピザをイメージして作られたものですが、ミニサイズのハンバーガー「スライダー」のような形をしていることから、このような名称になったそう。
スイスチャードの葉を練り込み、ジャガイモフレークを少し加えることでコクを出したというフォカッチャのようなバンズは、焼き目がついていて香ばしく、どの具材ともしっかりマッチしていました。
ひとつ目の具材は、キングサーモンとズッキーニ。シェフが以前住んでいたフランス・ニース近辺でしか作られていない種類のズッキーニの種を持ち帰り、現在鎌倉の農家で栽培してもらっているというズッキーニ。イワシの燻製も練り込まれているため、奥深い味わいです。
ふたつ目は、日本海で採れたスズキ・キャビア・京都の賀茂ナス、3つ目は、天城軍鶏・サマートリュフ・トマトのマーマレードがサンドされています。
4つ目は、シェフが以前働いていたモナコのレストランで提供していた牛肉にゆかりのある熊本のあか牛に、オニオン、人参、かぶ、セロリが入ったもの。柔らかくて旨味たっぷりのお肉と野菜の甘みが口いっぱいに広がる、至福の逸品です。
毎朝市場で仕入れた野菜が並ぶ「季節野菜と季節野菜のソース」
中段には、シェフが毎朝鎌倉の市場から仕入れる、新鮮な旬の野菜が並びます。この日は、ビーツ、なす、パプリカ、ズッキーニ、トマト、ジャガイモの6種類。ビーツの葉が入ったソースがまたおいしいので、たっぷり付けていただくのがおすすめですよ。
シェフ自慢の「パン オゾリーブ」と「季節野菜のクリーム」
イタリア・リグニア地方を代表する小粒の黒いオリーブが入った「パン オゾリーブ」も、シェフ自慢のひと品。この日は夏のアスパラガスが使われた「季節野菜のクリーム」でしたが、ほどよい塩味となめらかなクリームが、オリーブのパンと相性抜群でした。
見た目と中身が違う!趣向を凝らした繊細なスイーツ
スタンド下段の皿には、6種類のスイーツが並びます。「抹茶とアプリコットのフラン」は、パリっとしたパイで囲われた中に抹茶の層が隠れており、中央にはアプリコットのジュレが入っています。味わいと食感が異なる3つのタイプの抹茶が入っているので、抹茶の味を長く楽しむことができました。
「エストラゴン風味のババ」は、エステールで提供するデザートをアフタヌーンティー用に小さくしたもの。ラム酒が香る大人味なので、個人的にはこのくらいのサイズ感がちょうどよかったです。
「レモンのタルト」は、メレンゲやレモンクリームのほか、ジンジャーが入っているためちょっぴりスパイシーな味わい。上にのっているピンク色の粒は、レモンキャビアというフルーツで、プチプチとした食感と酸味がアクセントになっています。
そのほかに「ピスタチオのパリブレスト」「キウイ」「ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレート」がありますが、一番気になるのは「キウイ」。シェフからも「サプライズ!」としか説明がなかったため、ワクワクしながらナイフを入れてみると……。
内側に、キウイのジュレとアーモンドのビスキュイが美しい層が隠れていました。果実とみずみずしいジュレが一体となり、そこにアーモンドのビスキュイが加わった上品なスイーツは、いち押しです。
別皿でもう一品、ル・ショコラ・アラン・デュカスのチョコレートを使用したデザートの「味噌とサワラク産黒コショウ」があります。味噌風味のクッキーとサワラク産の黒コショウが、ダークチョコレートのムースにパンチを効かせていました。
ラウンジバー 「プリヴェ」でしか飲めない紅茶も!
飲み物は、紅茶、コーヒー、日本茶が用意されていますが、おすすめは豊富な種類が揃う紅茶です。
パレスホテル東京の中でも、ラウンジバー「プリヴェ」でしか提供していない紅茶も多数あるのだそう。どの紅茶を選べばいいか迷う場合は、ロンネフェルト社認定のティーマスターの方に味の好みを伝えると、アドバイスしていただけますよ。
まるでフランス料理のコースを凝縮したかのような、「アフタヌーンティー “テール エ メール”」。スイーツが多く並ぶアフタヌーンティーとは少し違った新たな食体験を、ぜひ堪能してみてください。
問い合わせ先
- パレスホテル東京 ラウンジバー「プリヴェ」
- 提供期間/2023年7月12日(水)~通年提供 ※当面の間、月曜~火曜はクローズ(祝日は営業)
提供時間/14:30~ ※2時間半制、一日限定10食、予約は利用日の前日17:00まで - TEL: 03-3211-5350(アフタヌーンティー専用ダイヤル)
- 住所/東京都千代田区丸の内1-1-1
関連記事
- 宝石のような美しさは圧巻!「ハレクラニ沖縄」の1日限定20食の新アフタヌーンティー
- ザ・リッツ・カールトン大阪にて「アンナ・マリアズ ティールーム アフタヌーンティー」開催中!茶葉を使ったスイーツやセイボリー
- 「アンダーズ 東京」の夏のスペシャルメニュー|アフタヌーンティーやトリートメントメニューなど
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美