東京・六本木ヒルズに位置する「グランド ハイアット 東京」の4Fバー&ジャズラウンジ「マデュロ」にて、メキシコ発のプレミアムテキーラ「クラセアスール」の世界観を楽しめるVIPルーム「Room Azul(ルーム・アスール)」がオープン。それに先立ち、プレス向けに「クラセアスール」について紹介する発表会が行われました。

いまやアメリカでは、ウイスキーを上回る人気を誇ると言われるプレミアムテキーラの製造過程や魅力を、女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏自ら紹介しました。知られざるプレミアムテキーラの世界をご紹介します。

メキシコの美しさと伝統を伝える。プレミアムテキーラ「クラセアスール」

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「 Room Azul(ルーム・アスール)」メニュー例 写真右から、クラセアスール・テキーラ・アニェホ ¥187,000、クラセアスール・テキーラゴールド ¥132,000、クラセアスール・テキーラ・レポサド ¥62,700、3アイテムのテイスティングセット  ¥11,000 photo:Tomokazu Nomura

クラセアスールは、テキーラやメスカル(スピリッツの一種)を通じてメキシコの美しさや伝統を伝えるメキシコ初のラグジュアリーブランドです。創業した1997年から“100%メキシコ”にこだわっており、美しいボトルに描かれた模様は、職人の手仕事。クラセアスールのエンブレムのほか、メキシコに伝わる文化と関わりある模様が描かれています。

また、メキシコでの厳しい女性への就労状況をふまえ、労働機会が均等になるよう、工場がある現地コミュニティの女性を採用。工場の従業員の半数以上が女性、そのうち3割が先住民など小規模コミュニティ出身といいます。保育園を併設して、女性たちが働きやすい環境作りにも務めているそうです。さらに、男性社会のテキーラ業界において、女性蒸留長を採用するなど、多角的にキャリアサポートを行っています。

また非営利組織も運営し、メキシコの職人と協働することで、文化を守り伝える活動も行っているのです。

女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏が自ら指南!プレミアムテキーラの味わい方

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女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏 photo:Tomokazu Nomura

プレス向け発表会では、女性蒸留長ヴィリディアナ・ティノコ氏が自ら、プレミアムテキーラの作り方やテイスティングについて指南。普段知ることのない、テキーラの作られる工程を紹介しました。

テキーラに使われる原材料はブルーアガペという多肉植物。育つまでおよそ6年ほどかかるため、実はとても貴重な原材料です。日本ではパーティードリンクとして飲まれるイメージがあるテキーラですが、こちらはアガペ以外の糖を49%含むものを言います。それに対し、プレミアムテキーラの原材料はアガペ100%。ほかの糖が混ざっていないのです。

長い時間をかけて育成されたブルーアガペは、ヒマドールと呼ばれる職人によって「ピーニャ」と呼ばれる芯だけの状態にされます。その後、伝統的な石造りのオーブンで72時間加熱し、甘さを引き出していきます。続いて、粉砕、搾汁を行い、自社開発の酵母を投入して、じっくりとアルコール発酵させます。

その後、2回蒸留したのち、樽を用いて熟成されたら完成です。

プレミアムテキーラには主に、4つの種類があります。それぞれに該当する商品4種を実際にテイスティングしました。

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澄みきった「ブランコ(シルバー)」と呼ばれるプレミアムテキーラを紹介するヴィリディアナ・ティノコ氏 photo:Tomokazu Nomura

テイスティングの際は専用のスピリッツグラスを使用します。まずは視覚で色をチェック。続いて、香りを楽しみます。そして味は2回、口に含んで味覚やフレーバーを味わうのです。

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左からクラセアスール・テキーラ・プラタ ¥18,150、クラセアスール・テキーラ・レポサド ¥24,200、クラセアスール・テキーラ・ゴールド ¥38,500、クラセアスール・テキーラ・アニェホ ¥79,200、クラセアスール・メスカル・ゲレロ ¥38,500 、クラセアスール・メスカル・ドゥランゴ ¥38,500 ※いずれも750ml photo:Tomokazu Nomura

透明のボトルが印象的なクラセアスール・テキーラ・プラタは、熟成されていないプレミアムテキーラです。アガペ本来の味わいが楽しめます。色は、澄み切った透明で銀色のハイライトが印象的。口に含むとフレッシュな味わいと香りが楽しめます。

白地に青色のペイントが映えるボトルが美しいクラセアスール・テキーラ・レポサドは、アメリカン・オーク樽で8か月熟成されました。明るい金色と黄色のハイライトをしたお酒です。ヘーゼルナッツやバニラなどの味わいが印象的です。

白地に彫刻が入ったボトルが印象的なクラセアスール・テキーラ・アニェホは、芸術品とも呼べる至高の一杯というキャッチコピー。口に含んだ瞬間「このコピーの通り」と感じるほど、豊かな香りとキャラメルやナツメグ、オレンジマーマレードといった複雑な味わいと滑らかな口当たり。25か月というアメリカン・オーク樽で熟成された一杯は、同じく時間をかけてじっくりと味わいたいお酒でした。

そしてクラセアスール・テキーラ・プラタをベースに、オーク樽で熟成したクラセアスール・テキーラ・レポサドとブレンドし、フレンチオーク樽熟成のレポサド、シェリー酒でフィニッシュさせたエクストラアニェホをブレンドしたテキーラが、クラセアスール・テキーラ・ゴールドです。

美しいガラスに漆黒の陶器を融合したというボトルは、開発に6年もかかったという力作。アンバーに輝く液体からは、トーストした木やいちじく、生姜、ココアといった複雑な味わいが楽しめました。

これまで日本で広がっていたパーティードリンクのテキーラとはまったく異なり、視覚に加えて、香り、味わいをじっくりと楽しみたくなるものばかり。さらに美しいボトルは、部屋にも置いて眺めるだけでも楽しめます。贈答品としても喜ばれそうですね。

日本×メキシコの伝統が融合したVIPルーム「 Room Azul(ルーム・アスール)」

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「 Room Azul(ルーム・アスール)」 photo:Tomokazu Nomura

そんなプレミアムテキーラ「クラセアスール」をゆったりと楽しめる特別な空間が、グランド ハイアット 東京のバー&ジャズラウンジ「マデュロ」にお目見えしました。

今年は⽇本とメキシコの国交135周年ということもあり、ふたつの国の職人技を楽しめるようになっています。

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内装には美濃和紙を使用

内装には美濃和紙を使用。メキシコの技が詰まった美しいクラセアスールのボトルが映える空間となっています。

こちらではクラセアスールの全ラインナップ、テキーラ5種とメスカル2種が楽しめるほか、2023年9⽉19⽇(⽕)には「bar LIBRE GINZA」のオーナーバーテンダー・清崎雄⼆郎⽒による「クラセアスールカクテルナイト」も実施。クラセアスールの世界感がより広がる体験が用意されています。

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美しいボトルと和紙を使われた内装がマッチしている

席数はわずか6席。特別な⾳楽が流れる、特別な空間。プレミアムテキーラを楽しむにふさわしい世界感を感じることができました。


多くの人がイメージするテキーラとは一線を画す、大人のための贅沢なプレミアムテキーラ。一度味わえば、ボトル、香り、味わい……すべての虜になる魅力にあふれた世界です。ぜひこの機会に一度、特別な空間でプレミアムテキーラを楽しんでみては。

問い合わせ先

  • マデュロ 
  • 営業時間/19:00〜24:30(⾦・⼟ 〜25:30)
  • 定休⽇/⽇曜⽇および⽉曜⽇ ※変更となる場合があります
  • TEL:03-4333-8783(直通)
  • 住所/東京都港区六本⽊6-10-3 グランド ハイアット 東京 4F(6F経由)

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