『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしについてご提案します。

第57回は、「大人ピンク」にクローズアップ。今夏に公開された映画の影響もあり、ファッショニスタのあいだで人気となったカラーですが、その可愛らしさゆえ、取り入れるのに躊躇していた人もいるかもしれません。この甘やかな色を大人が着こなすには? 望月さんご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:大人の可愛げを添えるベージュピンク

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襟の煌めきで華やかさを後押し!

「ネイビーのストライプパンツにピンクのシャツのコーディネート。こういったトーンのピンクは意外とあらゆるカラーと合わせやすいんですよ」(望月さん)

ベージュ感覚で使えて、より華やかな雰囲気が漂うベージュピンク。

「同じくすみトーンのブルーのパンツを合わせても素敵です。差し色というより、ベーシックカラーの延長と捉えると取り入れやすいかも。とはいえ、ピンクのよさはしっかり効いて、マニッシュなパンツを可愛げなスタイルにまとめてくれます」(望月さん)

■2:顔映えも抜群!グレーピンクのセットアップ

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肌馴染みのいいピンクで優しげな雰囲気。

「グレイッシュなピンクなので上下で揃えてもピンクを着ています!という感じになりません。白の甘めなブラウスを合わせて、きちんとしたセットアップにフェミニンさを添え、柔らかさを加えてみました」(望月さん)

ノーカラーでカーディガンのように羽織れる、セットアップのジャケット。ピンクの甘さもありつつ、ジャケットのシャープさが程よく着こなしを引き締めます。

「ピンクのジャケットには抵抗があるかもしれません。でもまとってみると意外と顔映りがよく、血色が少しよく見え着映えるので、サロンでは驚かれる方も。カチッとテーラードでピンク、だと難易度高いので、さらっと着られるこんなデザインがおすすめです」(望月さん)

■3:特別感が増す!淡ピンク×デザインの組み合わせ

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端正なグレーにほのかなピンクで甘さをひと匙。

「ジレを素肌に纏う最近人気のスタイリングですが、意外と単調になりがち。デザイン性のあるアイテムを合わせると、清涼感はキープしつつコーディネートに奥行きがでます」(望月さん)

ピンクのプリーツスカートがドレスアップ感をアップさせています。

「淡いピンクはライトグレーと相性がよく涼しげに見えるうえ、洒落感も高いカラーリングです」(望月さん)


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第57回は、「大人ピンク」にフォーカスしました。

ピンクといっても鮮やか過ぎず、肌馴染みのいいトーンを選ぶのがポイントのよう。辛口なアイテムに甘いピンクを効かせると大人にちょうどいい、さらっと微糖な仕上がりに。ご紹介した着こなしを参考に、人気継続中の旬カラーをぜひ楽しんでみてくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田朝子