コロナ禍をきっかけに韓国ドラマ沼にずっぽりと落ちた私。ここ何年も日本のテレビドラマから遠ざかっていたのですが、久しぶりに「VIVANT」にはハマりました。日本のテレビ業界からすれば桁外れの制作予算(1話1億円とも?)、主役級がそろう華やかなキャスト、そしてあの「半沢直樹」をヒットさせた福澤克雄監督……とくれば、ヒットは約束されたようなものですが、それでもいくつも複雑に張り巡らされた伏線が予想の斜め上を行く展開で回収されていくさまはお見事でしたね。

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ルーフトップバーも人気! 今年7月に開業した「セントラグランドホテル大阪」。

私にとってこの「VIVANT」は、近所のバーでよくご一緒する市川笑三郎さんが“別班の高田明敏”として出演されていたこともあり、特別な存在でした。8月27日に放送された第7話はそのバーに常連同士で集まり、笑三郎さんとご一緒に観ていたのですが、堺雅人さん演じる“乃木”に射殺されるまさかの展開に一同シーン……。お通夜のようになってしまい、早々に解散したことも(だって笑三郎さん、そのあと実は生きてたと教えてくれないんだもん)。

……とまあ、久々にハマっていたわけですが、9月はこの笑三郎さんが本業の歌舞伎役者として京都・南座へご出演されていました。私もファンのはしくれとしてぜひ観劇に行こうと思いましたが、京都のホテルがどこもインバウンド需要で価格高騰&満室。困ったなと思っていたら、笑三郎さんが「大阪に宿泊したら?」とアドバイスをくれたのです。京都が混んでいるときも大阪はまだ空いているし、なにより素敵でお手頃なホテルも多いよ、と。

「センタラグランドホテル大阪」

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私が宿泊した「クラブコーナールーム」。文字通り角部屋で窓からの景観も最高。
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バスルームにも陽光がさんさんと入って気持ちよい。アメニティはタイ発のコスメブランド「PANPURI(パンピューリ)」でした。

なるほど、とリサーチを開始。まず南座のある「祇園四条」から大阪までは京阪の特急で約40分。これを東京に置き換えたら我が家から表参道まで、って感じです。悪くない。遠くない。

次に、せっかく大阪に泊るなら話題のホテルがいいし、できたらスパが充実しているホテルがいいなあ(最近、お疲れなもので)……と探していたら、どんズバなホテルに出会いました。「センタラグランドホテル大阪」。タイのホテルチェーン「センタラ ホテルズ&リゾーツ」が今年7月に開業させたホテルです。

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「センタラグランドホテル大阪」の「スパ・センバリー」。

南海電鉄「なんば」駅から徒歩5分、心斎橋や道頓堀などザ・大阪な観光スポットにもアクセスが良いから、大阪の土地勘のない私でも安心なロケーション。加えて、タイ資本ということで、オリエンタル・ビューティの国、タイのメソッドを取り入れたスパマッサージも受けられるのがうれしい。

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タイの古式マッサージを取り入れたトリートメント、最高でした! コップンカー!

そして食いしん坊の私ですから、もちろんバーやレストランもチェック。こちらはイノベーティブなお料理が楽しめる「燻製キッチン」、ウイスキーのコレクションが充実している「ステーキハウス ウイスキーノヴァ」、大阪の夜景を一望できるルーフトップの「クルードデッキ」などバーやレストランがなんと8軒もあるというからすごい。さすがは食い倒れの街ですね。なかでも面白かったのはコーヒーカクテルに好きな写真や文字を転写できるバー「オートマタ」です。

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最初は愛犬ジュディの写真をプリントしたのですが、あまり可愛くできなくて(笑)、「Precious.jp」のお名前をお借りしました。キレイにできた!
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燻製料理にフォーカスした「燻製キッチン」。夜景もキレイだからデートにも。
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メインダイニング「スアンブア」で朝食にいただいたタイラーメン。そうそう、こういうのが食べたかったのよ。

一夜明けて、私は北陸へ取材のために行く予定でした。調べてみると大阪~金沢はサンダーバードで約2時間30分とのこと。近い! 考えてみれば大阪は日本のおへそのように中心にあるのですものね。どこへ行くにも便利なはずです。「やるじゃん、秀吉」と大阪を見直しました。これから秋にかけて京都や奈良取材が増えるので、またお世話になるでしょう。いいね、大阪ステイ。

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「センタラグランドホテル大阪」でたまには自撮り。この日は、08 sircusのシルクドレスにユニクロのカーディガン、ピエール・アルディのミニバッグ、UNITED NUDEのサンダルという出で立ちでした。

そうそう、冒頭の市川笑三郎さんですが、12月には新橋演舞場の新作歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』でなんとあの次元大介を演じられるそうですよ。別班から次元とはお忙しいですね。愛之助さんのルパン、中車さんの銭形警部も楽しみにしています。

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女性ファッション誌や富裕層向けライフスタイル誌、グルメマガジンの編集長を歴任後、アマゾンジャパンを経て独立。得意なジャンルに食、酒、旅、ファッション、犬と馬。
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秋山 都