静かな白磁、モダンな硝子、大胆な絵皿etc.|毎日愛でたい存在感!心惹かれる「作家の器」

食卓に並べるのはもちろん、アートとして、部屋に彩りを与えることも。そんな感覚で取り入れたい、さまざまに活動する作家の器をご紹介します。しまい込まず、飾ることで、器の魅力も愛着も、ぐっと深まって。

【As Art】イ・キジョさんの白磁|淡く青みがかった色調と削ぎ落とされたフォルムが澄んだ美しさを描き出す

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左から/イ・キジョのプレート[直径17.5×高さ2.6cm]¥9,900・高台付きボウル[直径15.5×高さ12.5cm]¥27,500・『sigプレート』[14×26.5×高さ4cm]¥33,000・「KITA WORKS」のデスクライト¥104,500・ブックエンド¥7,700(OVER THE COUNTER)

むだのない姿が飾っていて心地よい

キジョさんの白磁は、適度な厚みがあり、丈夫で、どこか安心感のある佇まいが魅力。高台(こうだい)のあるボウルや縁どりが特徴的なプレートなど、現代のライフスタイルに合う、モダンなフォルムは、そのまま飾っても存在感が。


韓国現代白磁の第一人者であり、チュンアン大学芸術学部の教授も務めるイ・キジョさん。韓国の北西部に位置するアンソン市にアトリエ兼自宅を構え、ほぼ自給自足の生活を営んでいるといいます。自身でも料理をされることから、どの器も様式美に満ち、盛り付ける料理を選ばないデザインに。李朝白磁の手法を基盤としながら、生み出される現代的なフォルムは、とても清らか。また白磁とはいうものの、淡く青みを帯びた、透明感のある色調も印象的で、彼の作品は世界中から高く評価を受けているのだそう。

シンプルで、料理が映えるキジョさんの器ですが、佇まいそのものが、静謐な美しさに溢れていることも、また事実。食事の際だけでなく、その形や色を、日常的に楽しむのも素敵です。例えばこっくりとした色のウッドの棚に置けば、白磁とのコントラストが際立ち、コーナーが明るく映えて。器自体に適度な厚みがあり、その独特なフォルムを、いっそう感じ取ることもできます。器好きの人が、最後に惹きつけられるミニマルな美しさが、キジョさんの作品には詰まっているのかもしれません。

【On the Table】食材が映える白磁は料理を選ばない包容力

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ボウル・プレート2点/上記画像と同じ、小澄正雄のワインカップ¥11,000(OVER THE COUNTER)、その他/私物

食卓を楽しむことを基盤に生み出されている、キジョさんの器。韓国生まれだけど、盛り付ける料理はジャンルを問わない。ニンジンのローストのブルーチーズ添え、豆のサラダ、バゲット…。すっきりした白磁に、さまざまな食材の色が映える。

 

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※作家の器は個展での販売が中心です。取り扱い店舗では不定期入荷のため、在庫がない場合もあります。器は手づくりのため、色や形、サイズに個体差があります。

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PHOTO :
白石和弘
STYLIST :
Chizu
EDIT&WRITING :
湯口かおり、古里典子(Precious)
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