身長156cmのインテリアエディターが、実際に見て・触れて・座ってレポートする連載企画。今回は世界を見据えたデザインで定評のある福岡発のブランド「リッツウェル」から、『リヴァージュ イージーチェア』をピックアップ!
日本刀の反りを彷彿とさせるアームの形状、端正な見た目にもかかわらず懐の深いかけ心地、職人さんの仕上げが見られるショールーム情報など、熱くご紹介します。
そこはかとなく漂うジャポニズムが、海外のプロユーザーにも人気!
福岡発のブランド「リッツウェル」の人気シリーズ『リヴァージュ』は、北欧名作家具のような優しさも感じられ、イタリアンブランドのようなカチッと感もあるデザイン。とりわけ注目していただきたいのは、アームや座面が空間に描く緩やかなカーブと、先細りの繊細でかつ鷹揚なボリューム感です。
こちらの反りは、日本刀からインスピレーションを得たもの。空間に置いたときにそのシャープさが一層際立ち、日本古来の美意識を感じられる空間に仕立ててくれる力強さがあります。
今回はそのなかから、リラックスするひとときを演出してくれるラウンジチェア『リヴァージュ イージーチェア』のかけ心地をチェックしてみました。
礼儀正しくて懐が深い、細マッチョなかけ心地!
誤解を恐れずに私のファーストインプレッションを申し上げるなら、武道を嗜む筋肉質なイメージのかけ心地です(笑)。見た目は端正な印象なのですが、パンと張られた厚革の座面にスッとお尻を滑らせるとちょうどいい位置で背中がホールドされて肉感ある温かみを感じます。
また、アームの形状が座り姿勢を美しく保ってくれるのも嬉しいポイント。椅子に座ってくつろいでいる姿が美しいというのは、一緒に住む人との関係性にも関わってくるので重要ですよね。
自社で職人を育てる気骨ある一面と、表参道にアトリエを開く柔軟な姿勢
1992年に世界を見据えて福岡で創業した「リッツウェル」は、毎年4月に開かれる世界一の家具の展示会・ミラノサローネで、イタリアのハイエンドブランドがブースを構える「HALL5」での展示を、アジア勢で初めて許されたメーカーです。そのモノづくりの実力と世界観は業界内では有名ですが、もしかしたら一般の方にはあまり知られていないかもしれません。
「リッツウェル」は、作り手と使い手の距離が近いのも大きな特徴です。自社工場のある福岡県の糸島から定期的に職人さんが表参道のアトリエのあるショールームに出向いて、店内で作業している様子をどなたでもご覧いただけます。
また「リッツウェル」の職人さんは、熟練の職人を引き抜いているのではなく、自社の生え抜きでイチから技術を習得しているため、人前で細かな作業もできれば手を止めてお喋りもしてくれる新しい時代のプロフェッショナルです。
高級ブランドバッグを仕上げる職人の様子をご覧になったことがある方はいらっしゃるかもしれませんが、家具でそのような機会が一般ユーザーの私たちに開かれていることはとても珍しいですよね。
着々と手仕事を行う職人さんたちの姿はとても美しく、目の前で仕上がっていく様子には胸が高鳴ります。その記憶と共に家具への愛着が増し、使うたびに日々の暮らしに得られる満足感はかけがえのないもの。職人さんたちからしても、お客さまの顔が見えるのはモチベーションになると仰ってました。
今回は、福岡県糸島を拠点にグローバルに評価される家具を発信する「リッツウェル」から、『リヴァージュ イージーチェア』をご紹介しました。アトリエに職人さんがいる時間帯等はホームページにて案内されているので、ぜひ一度ショールームに足を運んでみてください。
※掲載商品の価格は、税込みです。
問い合わせ先
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リッツウェル 表参道 ショップ&アトリエ
営業時間/11:00~19:00
定休日/水曜
TEL:03-3423-2929 - 住所/東京都港区北青山 3-4-3 ののあおやま1F
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- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
公式サイト:YOKODOBASHI.COM