「ブラウン1色の着こなしに、小物で表情をプラス」
本格的なコートを着るほどの寒さではない晩秋は、
ニットを主役にできる、短くも楽しい季節ですね。
そこでざっくりとした編み地が魅力のニットに
流れるようにソフトなシルクのスカートを合わせ、
ブラウンのワントーンでまとめてみました。
![ニット_1,スカート_1,カシミヤ_1,シルク_1,帽子_1,ストール_1,バッグ_1,靴_1,ブーツ_1](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/c/e/720mw/img_ce49c24119f607f1c030af6b47899987171666.jpg)
野暮ったくなるようで、私には似合わない…と
ブラウンは苦手な色だったのですが、
この数年、不思議と気になり始めました。
少しずつアイテム数も増えてきた今年は、
髪色との相性も変わったせいか、
自分のなかで、着てみたい色ナンバー1に。
そこで手持ちのロングスカートに、
バルキーなカシミヤニットを合わせて、
全身をこっくりと、チョコレートのような色で
まとめてみることにしました。
スカートは、ジョーゼットというのでしょうか、
しぼの入った、軽く、やわらかな素材感が特徴。
このエレガントな素材に、あえて、
太めの糸で編んだ、カジュアルなもち味のニットを
合わせることで、ブラウン1色でも表情豊かに。
テイストの異なる素材やアイテムをかけ算すると、
シンプルな着こなしでも見違えるようですね。
「色味が合う小物を、セットで加えるのがポイント」
この日は、ブラウン系の小物も総動員させました。
![帽子_2,ストール_2](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/5/720mw/img_d5139e7d16e8e2ad94c1c71f0d03a2d4473852.jpg)
キャップは、松山ケンイチさんと小雪さんが手がける
ライフスタイルブランド“momiji”のもの。
駆除され、廃棄されてしまう鹿などの獣皮を、
アップサイクルできないか…という思いのもとに
生まれたアイテムのひとつが、この帽子。
革のなめしや使われているパーツも、環境に負荷を
かけないことが基準なのだそうですが、
クラウンが深く、つばも長めでスタイリッシュ。
通気性を確保するため、後ろにパンチングが施され、
季節を問わずかぶれるところも優秀なんです。
少しずつ集まってきたブラウン小物のなかでも、
ストールは使い勝手のいいアイテム。
色のトーンと濃度の異なるブラウンのミックスで、
長年愛用しているキャメルのコートとも好相性です。
“tamaki niime”というブランドのホームページを
拝見すると、兵庫県の中東部、西脇に拠点を置き、
地元の産業である播州織を生かしたものづくりを
行っていると出てきました。
空気を含んだようにふんわりとやわらかく、
こんなやさしさ初めて…と感じるストールは、
先染めの糸を、古い織機でゆっくりとゆるく
織り上げていくことからできあがっているそう。
こちらのブランドも、素材やエネルギーを
可能な限り自然由来にし、環境に負荷をかけない
ものづくりを心がけているとのこと。
見た目のかわいさに惹かれて手に取ったものに、
とても誠実な背景があることを知ると、
いっそう、そのものへの愛着が深まりますね。
(写真/エディターF&J 文/エディターJ)
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