日本全国に温泉宿は数多あれど、情報の海のなかから本当に満足度の高い一軒を見つけ出すのは至難の業。そこで、本連載では、国内外の温泉を巡りその神髄を知り尽くした温泉ジャーナリスト・植竹深雪さんに、自ら足を運び五感で確かめた上質な宿をピックアップしてもらいました。
極上の湯に癒されるのはもちろん、その土地ならではの美食やホスピタリティで心ゆくまでリフレッシュしたい! そんな大人の女性のニーズに応える至福の旅をナビゲートします。今回ご紹介するのは、長野県・上諏訪温泉にある「萃sui-諏訪湖」です。

公式サイト
諏訪湖と溶け合うインフィニティ温泉で珠玉の癒し時間を過ごす
長野県の中央部に位置し、信州最大の湖として知られる諏訪湖。その東岸に湧く上諏訪温泉は、古くから諏訪大社の門前町として栄え、豊かな湧出量を誇る湯の里として多くの旅人の心身を潤してきました。
この由緒ある湖畔に、わずか8室という贅沢なスケールで佇むのが「萃sui-諏訪湖(すい すわこ)」です。宿名の「萃」とは、草木が集まり、あるいは人が集うという意味。諏訪の自然と歴史が交差するこの場所で、大切な人と心を通わせ、五感を研ぎ澄ます「癒しの集い」を提案する現代の湯宿です。
「こちらの宿が引いているのは、上諏訪温泉にある複数の源泉のなかでも、特に湯量が豊富で温度が高いとされる七ツ釜源泉です。このあたりは昭和20年頃までは湖で、真冬は一面が分厚い氷に覆われ、温泉が湧き出す7か所だけがぽっかり穴が空いたように溶けていたのがその名の由来といわれています。そうした諏訪湖の自然の神秘を展望露天風呂や客室で存分に満喫できるのが醍醐味です」(植竹さん)
「まず、屋上に設置された展望露天風呂は諏訪湖を一望できるインフィニティ温泉。浴槽に浸かると目線の先に遮るものなく湖面が広がり、諏訪湖と一体になったかのような体験ができます。まだまだ寒さが残る時期には、凛とした諏訪湖を眺めながら首から下は温泉でポカポカするのが格別です。少し汗ばんできたらデッキで心地よい風を浴びてクールダウンすることもできます。
春には眼下の桜並木、夏には入道雲と湖のコントラスト、そして秋には対岸の山々が赤や黄に染まる鮮やかな景色など、季節ごとに移り変わる表情をお供に湯浴みするのは、かけがえのない贅沢なひとときです」(植竹さん)
「萃sui-諏訪湖」では、全8室に露天風呂を完備。開放的な展望露天風呂とはまた一味違ったプライベートな空間で七ツ釜源泉の魅力を堪能できます。2025年12月に、浴槽が従来より広くなり2人が足を伸ばして悠々と入れるサイズにリニューアルされました。もちろん、客室露天風呂もレイクビューで、諏訪湖を望む特等席で好きなときに好きなだけ名湯をひとりじめできるのが至福です。
信州の旬を凝縮した上質なおもてなし料理に感性も満たされる
旅の楽しみのひとつであるお食事は、夜も朝もプライバシーに配慮された完全個室の料亭で。夕食「寛ぎの膳」は、厳選された季節の素材を諏訪の地酒や味噌など地元の調味料で引き立てるコース料理で、信州の豊かな恵みが織りなす、芳醇な味わいを楽しめます。
「信州サーモンの押し寿司や地鶏鍋、諏訪湖のワカサギの天ぷらなど、地元の食材を丁寧に調理した一皿一皿はいずれも記憶に残るおいしさ。また、中皿で信州そばをオリーブオイルで和えてカラスミをのせた一口サイズの料理が提供されるなど、創意工夫に富んだメニューの数々は見た目にも美しく、宿のおもてなしの心がひしひしと感じられました」(植竹さん)
朝食「郷香」は、その名のとおり郷の香りを懐かしむような味わい深さが特色。お粥、出汁巻き玉子、焼き魚、自家製漬物など、派手さよりも質の高さにこだわった王道の朝ごはんが心と体を優しくいたわり、爽やかな目覚めをサポートしてくれます。
以上、上諏訪温泉「萃sui-諏訪湖」をご紹介しました。開放的な展望露天風呂とプライベートな客室の露天風呂で諏訪湖の絶景を眺めながら温泉を満喫したい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 萃sui-諏訪湖
- 住所/ 長野県諏訪市湖岸通り2-5-27
客室数/全8室
料金/朝夕2食付き 2名1室1名 ¥44,000~(税込) - TEL:0266-58-3434
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















