発表!『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023|各界のプロフェッショナルが選ぶ【2023年の新作ラグジュアリーウォッチ】
2023年に発表された新作時計のなかから、各界のプロフェッショナルが選び抜いた確かな価値のある一本を、カテゴリーごとに選出する『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023。スイスの大型時計展示会がウォッチズ&ワンダーズに一本化、規模がより拡大した2023年。立場は違えども時計を愛する5名の審査員が選ぶ、最も輝きを放った9部門の時計を発表します。
今回は【名品ウォッチ賞】に輝いた、「A.ランゲ&ゾーネ」 の『ランゲ1・タイムゾーン』をご紹介します。
『MEN'S Precious』ウォッチアワード 2023 審査員
【名品ウォッチ賞】複雑ワールドタイムを独自のデザインにまとめ上げる機能美|A.ランゲ&ゾーネ『ランゲ1・タイムゾーン』
2020年に登場した第2世代の『ランゲ1・タイムゾーン』が、今季プラチナ950ケース&シルバーダイヤルをまとって登場。セカンドタイムのサブダイヤルに位置する矢印では、サマータイム制の有無を赤で表示できる複雑なワールドタイム機構をもつL.141.1を搭載。持ち味のアシメトリーを維持しながらの機能美は、ブランドのお家芸だ。
「唯一無二といえる端正なダイヤルレイアウトはシンメトリーと錯覚するほど」Daisukeさん
シンメトリーと錯覚するほどに端正なアシメトリーデザイン!」と惚れ込んだのは、海外渡航も頻繁だというDaisuke氏。PTケースと同トーンのダイヤルも相まって、そのビジュアルに心をつかまれた模様。「意外とスマホでの時差調整は、電波状況もあって一筋縄ではいかないんですが、これは使い勝手がよさそうで、ぜひ手にしてみたい」と実用面からも興味津々。
その点では、「タイムゾーンを表示する都市リングを10時位置のプッシャーで簡単に操作できる」と、自身もベースモデル『ランゲ1』を愛用する柴田氏も高評価。「自ら課した『ランゲ1』のデザインコードに対して技術的な挑戦をする姿勢には、空冷RR式にこだわった往年のポルシェの姿とも重なる」と、ブランドがシリーズに懸ける思いにも言及。
守屋はグラスヒュッテでの確かな時計づくりに基づくその佇まいに「ずっと見つめていたい魔力的な美観」を見てとる。「表示するインジケーターも多く、文字数も莫大。でも、まとまりがあるのはなぜでしょう(笑)」と、言葉にできない美しさゆえに「唯一無二の名品という位置付けにふさわしい」と締め括った。
メインダイヤルのセンター軸にデイ&ナイトを表示するディスクを備え、ワールドタイマーとしての利便性を担保。スモールセコンドを省かず6時位置に設置。
サブダイヤルの5時位置にある矢印でリングの都市を合わせ、セカンドタイムを設定。サマータイムにも対応する。
※文中の表記は、PT=プラチナを表します。
問い合わせ先
関連記事
- 今年もラグジュアリーウォッチの祭典がいよいよ開幕!『Precious』ウォッチアワード 2023【名品ウォッチ賞】エルメス『《ケリー》』
- 発表!『Precious』ウォッチアワード 2023【ペアウォッチ賞】パネライ『ルミノール ドゥエ Prada Re-Nylon』
- 発表!『Precious』ウォッチアワード 2023【 ハイコンプリケーションウォッチ賞】ルイ・ヴィトン『タンブール ムーン フライング トゥールビヨン カレイドスコープ』
- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT :
- 安部 毅、岡村佳代、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 高村将司