発表!『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023|各界のプロフェッショナルが選ぶ【2023年の新作ラグジュアリーウォッチ】
2023年に発表された新作時計のなかから、各界のプロフェッショナルが選び抜いた確かな価値のある一本を、カテゴリーごとに選出する『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023。スイスの大型時計展示会がウォッチズ&ワンダーズに一本化、規模がより拡大した2023年。立場は違えども時計を愛する5名の審査員が選ぶ、最も輝きを放った9部門の時計を発表します。
今回は【クロノグラフウォッチ賞】に輝いた、「グランドセイコー」 の『Evolution 9 Collection テンタグラフ SLGC001』をご紹介します。
『MEN'S Precious』ウォッチアワード 2023 審査員
【クロノグラフウォッチ賞】満を持して登場した自社開発の10振動クロノグラフを搭載|グランドセイコー『Evolution 9 Collection テンタグラフ SLGC001』
2017年に独立ブランド化した「グランドセイコー」の、ブランド初となる自社製機械式クロノグラフ。TEN beat、Three days、Automatic、chronoGRAPHの文字から名付けた高性能が自慢。精度を保証する高振動数とロングパワーリザーブに加え、耐久性にも優れる。岩手山モチーフのダイヤルで日本の美を表現。
「世界に伍する日本製クロノグラフだからこそ、応援したい!実際の仕上がりも素晴らしい」平山祐介さん
正直に言うと、グローバル展開する前の “GS” も好みでしたが、近年人気が高まる日本モチーフのダイヤル表現やセイコースタイルの研鑽を見ると、やっぱり応援したくなる」とは平山氏の忌憚なき意見。「実際にそれにふさわしい仕上がりだと思います」と続ける。
それを裏付けるように並木氏は、「1969年に国産初の自動巻きクロノグラフを生み出した矜持が、50年以上時を経た今、結実しています。それが10振動と3日巻きという高性能。大上段に構えたようなネーミングですが、それほど自信があるのでしょう。往年のセイコースタイルを強調する太い針と大胆なインデックスがその象徴です」と、自信に満ちた同社の姿勢にも納得。
「今季は、クロノグラフの当たり年。そのなかでも出色」とした柴田氏は「9つのデザインコードを踏襲するエボリューション9スタイルのケースと、日本の美を映したダイヤルを採用する昨今人気のパターンに新開発ムーブメントを搭載。改めて世界と対等に渡り合うグローバルブランドだと認識した」と、賛辞を贈った。「今後のさらなる進化が楽しみ」という平山氏の言葉に異論はない。
裏蓋からのぞくのは、2020年に開発されたキャリバー9SA5をもとに開発された9SC5「テンタグラフ」。高級メカニズムのコラムホイールを搭載する。
繊細な岩手山ダイヤルとセラミックベゼルの組み合わせ。黒とネイビーのツートーンカラーでたくましい表情を見せる。
※掲載した商品の価格は、税込です。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT :
- 安部 毅、岡村佳代、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 高村将司