発表!『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023|各界のプロフェッショナルが選ぶ【2023年の新作ラグジュアリーウォッチ】
2023年に発表された新作時計のなかから、各界のプロフェッショナルが選び抜いた確かな価値のある一本を、カテゴリーごとに選出する『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2023。スイスの大型時計展示会がウォッチズ&ワンダーズに一本化、規模がより拡大した2023年。立場は違えども時計を愛する5名の審査員が選ぶ、最も輝きを放った9部門の時計を発表します。
今回は【エレガントウォッチ賞】に輝いた、「ヴァシュロン・コンスタンタン」の『パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト』をご紹介します。
『MEN'S Precious』ウォッチアワード 2023 審査員
【エレガントウォッチ賞】正統派ドレスウォッチに搭載した、ふたつのレトログラードが個性的|ヴァシュロン・コンスタンタン『パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト』
名作ドレスウォッチ『パトリモニー』に加わった、日付と曜日をレトログラード針で表した独特なダイヤルを備える最新作。サンバースト仕上げのサーモンピンクダイヤルとブルースティール針による配色も魅力的だ。ダイアル曲面に合わせ針先がカーブする古典的な表現も。
「示す針位置のバリエーションを楽しみたくなってしまう、ほかにない魅力が溢れている」並木浩一さん
1950年代のモデルに着想を得ながらも現代的に解釈された定番ドレスウォッチの最新作。
「サーモンピンクダイヤルとブルースティール針からなる個性的なレトログラードは、まるでスチームパンクを思わせ、針式表示がもつクラシック感が強調されるように感じます」という柴田氏は同時に、「古くからある機構を今、再構築するには、モダニティを表現することが必須だったのでしょう」と、レトロとモダンの二面性をもつ理由を分析する。
「レトログラード機構は、通常なら瞬時に針がジャンプするのを見て楽しめるよう、秒針や分針に用いられることが多いですが、本作では日付と曜日で採用。そのため針のジャンプを楽しめる頻度は決して多くない。なおかつダイヤル上で同じ針位置となるパターンは、年に1、2度あるかないかという出現度。好きな針位置の登場を待ち焦がれる楽しみがある」と、並木氏らしく長所を指摘。
「タキシードやスーツに似合うのは当然だろうけど、デニムとTシャツのような普段着にさらりとつけても格好いい」という平山氏の言葉に、汎用性の高い、デザインの完成度も読み取ることができるだろう。
デイ&デイト機構を搭載しながらケース厚を9.7mmに抑えるあたりは、超薄型時計を得意とするブランドの矜持ととれる。
シースルーのケースバックからは、最高品質を保証するジュネーブ・シールを取得する、厚さ5.4mmの自動巻きキャリバー2460 R31R7/3が見られる。
※掲載した商品の価格は、税込です。
※文中の表記は、PT=プラチナを表します。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT :
- 安部 毅、岡村佳代、安村 徹(Precious)
- 文 :
- 高村将司