雑誌『Precious』2月号では特集【心まで贅沢に満たされるおしゃれと暮らしの「モダン・ラグジュアリー」】を展開。寒さが深まり、家にいる時間が長くなる一方で、この季節の自然を謳歌して、暖炉のある別荘やウィンターリゾートで過ごす素敵な休日も楽しみです。
そこで今回はファッションだけでなく、心地よく暮らすためのライフスタイルを提案。「お気に入り」選びにも、「モダン・ラグジュアリー」な感覚を取り入れて、新たな視点で選び抜き、心ときめく幸福なライフスタイルを目指します。
本記事では、「ヴァレンティノ」のシャツ、ウールシルクのネクタイをご紹介します。
女性性と男性性。性差を越えてその振り幅が大きいほど意外性のある魅力的な表情に…
女性のなかにある男らしさ、男性のなかにある女らしさ。それは誰もがもっていて、ある種の人間的な魅力になっています。ファッションに関していえば、「ジェンダーレス」は今、“ユニセックス”なデザインとして表現されていますが、“女性が男性の服を着る”ことは、そもそもファッション史のなかで、幾度も語られてきたこと。
例えば、ガブリエル・シャネルが男性の機能的な服を取り入れて、女性を解放したこと。イヴ・サンローランによる官能的なパンツスーツの登場。女優ではマレーネ・ディートリッヒの男装や、ダイアン・キートンがトラッドなメンズ服を見事に自分らしく着こなしたことなどは有名です。ただ、それらが“コスプレ”で終わらなかったのは、纏う人の知性で、ひとつのスタイルを確立してしまったから。フェミニンな装いに、マニッシュな要素を加えたほうが洗練されて見えるというコーディネートの技は、今では常識。ひとりの女性のおしゃれにおいても、その両極の振れ幅が大きいほど、思いがけない魅力になるのです。
エレガントなシャツに黒いネクタイを合わせるジェンダーレスが新鮮!
“ヴァレンティノ”が先シーズンから提案している細く、シャープなネクタイ。こうしたシャツだけでなく、クチュールブランドらしく、エレガントなロングドレスや、リトルブラックドレスなどにも合わせるという意外性が新しい。先端の「Vロゴ」のゴールドも華やか。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 小池紀行(CASK)
- STYLIST :
- 大西真理子
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、安村 徹(Precious)