雑誌『Precious』2月号では【おしゃれと暮らしのモダン・ラグジュアリー】と題し、ファッションだけではなく、心地よく暮らすためのライフスタイルを提案。「お気に入り」選びにも、「モダン・ラグジュアリー」な感覚を取り入れて、新たな視点で選び抜き、心ときめく幸福なライフスタイルを目指します。
今回はその中から、空間を彩る特等席をクローズアップ。世界的なデザイナーの手によって生まれ、時代を超えて愛され続けてきた名品をまとめてお届けします。
優雅なフォルム、上質かつ華のある色、ずっと座っていたくなる心地よさ…どれもが一流品の証|空間を彩る特等席をクローズアップ!
◾️1:ジャン・マリー・マッソーのデイベッド『ターミナル1』
アームチェアとシェーズロングふたつの機能を併せもつ名作
ジャン・マリー・マッソーによって’08年にデザインされたデイベッド『ターミナル1』。曲線と直線が溶け合うような流線形のフォルムが特徴で、アームチェアとシェーズロング(寝椅子)というふたつの機能を併せもつ。座部の表面張地にはマットレザーを使用する一方で、フレームには光沢があり、そのコントラストが表情に奥行きを生んでいる。
◾️2:アフラ&トビア・スカルパのソファ『ソリアナ』
金属フレームで張地を固定して、愛くるしい独特なフォルムを実現
1969年にアフラ&トビア・スカルパが手掛けたソファで、翌年にはイタリアンデザインの権威「コンパッソ・ドーロ」賞を受賞した名作『ソリアナ』。大きな張地でクッションを包み、フレームで固定することで形状を維持している。
◾️3:ポール・ケアホルムの椅子『PK24TM シェーズロングチェア』
天然素材の籐とスチールが調和したハンモックチェアがまどろみを誘う
ロココ時代やフランス式の長椅子からインスピレーションを得てデザインされた『PK24TM シェーズロングチェア』。ポール・ケアホルムが1965年にデザインしたもので、その名のとおり、シェーズロングとして使用できる。彼はこの椅子を2点の間に体をつり下げることで機能することから「ハンモックチェア」と命名。座部には籐を、ピローにはレザーを採用する。
◾️4:サッシャ・ラキッチのソファ『スプートニク・ラウンジ・アームチェア』
エレガントなシルエットに秘めた人間工学に基づく確かな快適性
デザイナーのサッシャ・ラキッチが手掛けた『スプートニク・ラウンジ・アームチェア』。1950年代に着想を得て、クラシックなデザインをモダンにアレンジしたもの。繊細なフレームとハイバック仕様が特徴で、人間工学に基づいたフォーム入りのヘッドレストが快適な座り心地を提供してくれる。オットマンとセットで揃えたい。
◾️5:へーリット・トーマス・リートフェルトのソファ『ユトレヒト』
面を強調する独創的なデザインで空間をアーティスティックに演出する
オランダの老舗デパートの依頼を機に1935年に誕生したソファ『ユトレヒト』はヘーリット・トーマス・リートフェルトの作品。真横からは重心が低く重厚な印象に、正面や斜めからは軽やかな印象にも見える。独特なステッチが個性と温もりを湛える。
◾️6:ポール・ケアホルムのデイベッド『PK80TM デイベッド』
歴史的作品を洗練させたデイベッド
1930年にミース・ファン・デル・ローエとリリー・ライヒが手掛けたカウチに着想を得てデザインされた『PK80TM デイベッド』。
◾️7:イノダ+スバイエのソファ『ISソファ』
曲線が構成する彫刻のようなソファ
デザイナーユニットのイノダ+スバイエによる『ISソファ』で、木部と生地の境目は段差がなく美しい仕上がり。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- B&B Italia Tokyo TEL:0120-595-591
- カッシーナ・イクスシー青山本店 TEL:03-5474-9001
- フリッツ・ハンセン 東京 TEL:03-3400-3107
- ロッシュ・ボボア トーキョー TEL:03-5579-5182
- オー・ローズ TEL:03-5772-606
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- PHOTO :
- 長山一樹(S-14)
- STYLIST :
- chizu
- EDIT :
- 安部 毅、喜多容子(Precious)